第19話
『車の調査は任せたぞ』
『はいはい』
私が出動した“理由”。
それはたんに、警察の手伝いをするためなんかじゃなかった。
もちろん、そういう時もあるよ?
最近じゃどの地区も治安が悪くなってきてて、たかだか酔っ払い同士の喧嘩にも駆り出される時がある。
ただ、「メイン」の仕事というか、私たちが本業としているのは、対スキルメーカーについての業務。
『公安第5課』と呼ばれる、“警視庁公安部公安第五課 対スキルメーカー対策係”という部署が、日本の警視庁で設立されていた。
私たちはそこに派遣されてるわけだけど、名前の通り、ただの犯罪に対してっていうよりは、スキルメーカーが関与してる事件や出来事に対して動くのがメインだった。
「…はぁ、めんどくさいなぁ」
あの乗り捨てられた車。
アイザックからの連絡によれば、スキルメーカーが関与してる可能性があるそうだった。
現在東京に潜伏してるスキルメーカーは、数百人に上ると言われている。
取り締まりが強化されて少しずつ人数は減ってた。
減ってるけど、他所からやってくる人もいるし、実際何人いるのかまではよくわかってない。
ぶっちゃけ難しいんだよね。
理想はゼロにすることなんだろうけどさ?
人を平気で殺すような奴らもいる中で、「捕獲」するなんて無茶だよ。
せめて自由に戦わせてくれればいいのに。
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