第11話 3年前の話
『何で、作業順番を守らないの?』
「○○さんに、指示されました」
『本当に○○さんが言ったの? 何か聞き間違えてない?』
「いや……その……前に言われました」
『前にってことは、今日じゃないんだね。何時の話なの?』
「3年前くらい前です」
『じゃあ、少なくても今日は言われてないんだね』
「今日の話は、覚えてません」
今日の話は覚えてないが、3年前の話は覚えている。そんな事がよく起こる職場。それが誰かと云えば、社長の甥っ子だ。
「言われました」⇒「言われた気がします」⇒「態度がそうでした」という三段活用もある。他には、「無言のルール」や「暗黙のプレッシャー」って何だとググることがある。
大事なのは話を聞いている中で、視線の変化や声の震え、いつもと違う仕草を感じとるとこ。人によって様々で、決まった法則は少ない。
直感的なものでしかないかもしれないが、それは経験の中で培われるものだと思う。
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