第3話 マリオ、異世界の知りたくないことを知る

 ジーナの案内で森を抜けると、そこは草原だった。森の中から続いていた川は幅が狭くなって小川となっていた。その右手には広大な緑地が広がっている。ところどころに背の低い灌木や岩があり、遠くでキツネがウサギを追っている姿なんかが見られた。

 草が取り払われた道は人が行き来している内に自然に出来たようなものに見えた。道のわきにある灌木には一頭の馬がつながれ、のんびりと草を食んでいた。

 その馬に向かって歩きながら、ジーナが言った。


「あれはうちのギルドの馬です。マリオさん、馬には――」

「乗ったことない」

「……そうですか」


 すでに自己紹介は済ませていた。といっても、名前を告げただけで他には何も話していない。この世界で異世界人という存在が一般的なものかどうかはまだわからなかったので、ジーナの勘違いを利用させてもらうことにした。ジーナも何も聞いてこなかった。

 ジーナは馬の綱を解くと、その背にひらりとまたがって言った。


「じゃあ、私の後ろに乗ってもらいますけど、変なところ触らないでくださいね」

「わかった」

「ちょっ、そんながっしりしがみつかないでください!」

「いや、だって馬に乗るの初めてだし、なんか怖いし」

「全裸でゴブリンと戦ってた人が何言ってるんですか! やめてください! スリスリ体を押し付けるのはやめてください!」


 舌打ちして体を離す。


「……走っている間に変なことしたら、振り落としますからね」


 ジーナが足で軽く横腹を叩いただけで、馬は早足で歩きはじめた。


「なんか股間がこすれて痛いから、やっぱしがみついていいか?」

「ベガスの街まで二日ぐらいですので、我慢してください。耐えられなくなったら、切り落としてあげますから」

「……」


 マリオは目の前で揺れる金色のポニーテールを黙って見つめることで、苦行に耐え続けた。

 日が落ちてくる頃になって、ジーナはようやく馬を止めてくれた。


「今日はここまでにしておきましょう」


 ジーナは馬からさっと降りると、馬の背につけた荷物からブラシや馬のエサを取り出して、馬のケアを始めた。


「おれになんかできることあるか?」

「食事の準備をしてほしいんですけど……マリオさん、火の魔法とかできます?」


 できるわけがない。


「じゃあ、このマッチを使ってください。ライターの魔法は使えるけど、一応持ち歩いているんです。薪とかは、そこら辺の灌木の落ち木とか葉っぱを使えばいいですから」


 ジーナが荷物から取り出したマッチを、マリオはしげしげと眺めた。日本で見るものと何も変わりはないが、その箱についている絵が気になった。

 アメリカンな感じのブロンド女がM字開脚をしている絵だった。


「これって風俗店のマッチじゃ……」

「っ! ち、違います! その、私が買ったものじゃなくて、お父さんがお店で買って持って帰ったものを使ってるだけです!」


 ジーナのイカした父親がマスターを務めているギルドがどんなものか気になったが、マリオは黙って薪木を拾いに行った。

 小学校のキャンプで習った火の起こし方を思い出して、ジーナが馬の世話を終える頃には、なんとかうまく焚き火をつくることができた。キャンプ場のおじさんに丁寧に教えてもらった技術を今は感謝したい。ぼっちだったので、一人で火を起こすところからカレーの完成までやったことも今は感謝したい。


「これ、夕飯です」


 ジーナは木の枝をナイフで削って串を作っていた。それにドス黒い肉を突き刺して差し出してくる。


「こうやって炙れば一応食べられますから」


 月明かりと満点の星々の下で赤々と燃える焚き火で、ジーナはドス黒肉を焼いた。なんだかすごい獣臭が漂ってくる。タダ飯に文句を言うつもりはないが、はっきり言って不安だ。


「はい、どうぞ」

「……いただきます」


 覚悟を決めて一気にかぶりつくと、獣臭とアンモニア臭が一体となって口から鼻に突き抜けてきた。おまけに噛みきれぬほど固いのに、口の中で臓物のようにやけにねばついてくる。

 まずかった。めちゃくちゃまずかった。


「……これ、何の肉だ?」

「えっ? ゴブリンのもも肉に決まってるじゃないですか」


 吐き出しそうになったが、ぐっと耐えて飲み込んだ。


「うわー、マリオさん、よく食べられますね。ゴブリンの肉なんて、普通は本当に食べるものがないときにしか食べないのに」

「……は?」

「それじゃ、私もいただきまーす」


 見れば、ジーナは右手に乾パンを、左手にゴブリン肉とは違う串焼きを持っていた。焼き鳥のようなかぐわしい匂いが漂ってくる。


「おい」

「うん、美味しいです。やっぱり串焼きはコカトリスのお肉がいいですね。ゴブリン肉なんて人間の食べるものじゃないです。マリオさんって見た目通りのケダモノ?」

「おい!」

「なんですか?」


 平然と聞き返されて、マリオは言葉につまった。よく考えてみれば、ジーナが美味しい食事を振る舞う責任はない。日本だろうが異世界だろうが、自分の食い扶持は自分で稼ぐのが当然であることは、両親に捨てられてからほとんど一人で生きてきたマリオにはよくわかっていた。


「まあ、ゴブリン肉を食べさせたのはセクハラしてきた罰なんですけどね」

「……すいませんでした」


 頭を下げると、ジーナは串焼きと乾パンを分けてくれた。狩りに出かけるときの常として、食料は多めに持ち歩いているらしい。


「そうだ、あの川の水って飲んでだいじょうぶか?」


 喉が乾いたので、マリオは森から流れてきている小川を指さした。


「ピュリフィケーションの魔法なしで、あの川の水を飲む人がどこにいるんですか。上流の森の中じゃ、魔物が糞をしたり、冒険者が獲物を解体した血を垂れ流しているのに。あんな川の水、絶対まずいですよ」


 あー、うまい! すごいうまい!


 また頭の中で自分の声がリフレインした。今度はエコーまでかかっていた。


「飲料水が欲しいなら、私、デイリーウォーターの魔法を使えますから」


 ジーナはブリキのコップを取り出して、それに片手をかざした。


「《デイリーウォーター》」


 青い光がジーナの手とコップを包んだ。その淡い光が消えると、コップの中は透き通る水で満たされていた。


「おお……」


 初めて見る魔法にマリオは感動した。


「そうだよ! こういうの待ってたんだよ!」

「えっ、そんなに飲みたかったんですか?」

「いや、そういうことじゃないんだが……ジーナは魔法が使えるのか?」


 先ほどマリオが火の魔法を使えないと答えたとき、ジーナは自然にそれを受け入れていた。おそらく、この世界の住人全てが魔法を使えるというわけでもないのだろう。


「生活魔法はだいたい使えますよ。攻撃魔法も初級までならほとんど問題ないです。中級魔法はまだ半端ですけど……」

「その生活魔法っていうの、教えてもらっていいか?」

「別にいいですけど、マリオさん、マナの方はだいじょうぶですかね?」

「マナ?」

「はい、マナ。見た感じでは十分に持っているようですが……」


 魔法にはマナが必要らしい。どうせ魔力とMPのことだろう。それが自分にあるかどうかは実際に練習してみたらわかることだ。まあ、冒険者ギルドとかゴブリンとか、ここまでお約束で来たら、なんとなく問題はない気がする。


「うーむ、わかりやすい」


 マリオはこの世界を選んでくれた公務員さんに感謝した。日本語だって問題なく通じる。言語の翻訳というのは一筋縄ではいかないものだと聞いていたが、ジーナとの会話は支障なく成立している。魔法の呪文も大変わかりやすい。わかりやすいのが一番である。誰にとっても面倒がない。


「何か言いました?」

「いや、なんでもない。それより、聞きたいことがある」

「はい?」

「地図とか持ってないか? おれ、あんまりこの辺りの地理に詳しくないんだ」


 そう言うと、ジーナは荷物からくたびれた地図を出した。ざらざらとした茶色っぽい粗悪な紙だが、日本で見かけるものとほとんど変わらない。それには黒いインクではっきりと地形が描かれていた。

 地図の右4分の1は海だった。なぜか日本語、しかもカタカナでオケアノスと名前が書き込まれている。


「文字も日本語か……実に便利だ」


 左4分の3に長方形に近い大陸が描かれている。新大陸、北アメリア大陸というらしい。その名前の下には国名が描かれている。


 アメリア合衆国。


 もう普通にアメリカでいいだろという気がする。

 北アメリカ……いや違う、北アメリア大陸に他の国の名は見当たらなかった。


「オケアノスの東には旧大陸があるのか?」

「えっ、そうですけど?」


 どうせそこはユーラシア大陸とか、ヨーロッパに似た名前をしているのだろう。

 北アメリア大陸の北東部、東海岸沿いに首都ニューアークがあった。そこから北西に伸びる街道を指で辿ると、目的地であるベガスの街がある。


「ベガスからニューアークまでどのくらいの距離なんだ?」

「300キロから400キロぐらいだから、馬で一週間ぐらいですよ。馬を交換しながら行けばもっと早いかもしれません」


 距離の単位についても、もう何も聞くまい。これからのことは全て気にしないことにする。

 再び地図を見ると、ベガスの街を南北に貫くハドゥースン川とその支流に沿って、街の北からは大小いくつもの道が伸びていた。が、それらの全ては広大な森につながっている。地図にはフォレスト樹林と書かれている。


「意味かぶってるじゃねえか……」


 気にしない。頭の悪いネット翻訳を見たような気分になったが気にしない。

 マリオがじっと地図を見ていると、ジーナが横からいろいろと教えてくれた。

 今二人のそばを流れる小川もハドゥースン川の支流の一つであること。この川の上流はフォレスト樹林を通って、その北のロッキード・マウンテンにまでつながっていること。


「なるほど。じゃあ、この山から伸びるハドソン川ってのが――」

「ハドソン川じゃないです。ハドゥースン川です」

「……このハドゥースン川ってのに沿って、北から順にフォレスト樹林、ベガス、ちょっと南東に曲がってニューアーク。んで、ハドゥースン川はニューアークの河口からオケアノスに流れこんでるんだな」

「はい、よくできました。もしかして、マリオさんって移民ですか? 物知らずなのは旧大陸からこの大陸に来たばかりだから?」

「ああ、そうなんだよ。おれ、移民なんだ。アメリカンドリーム……じゃなくて、アメリアンドリームを叶えるためにやってきたんだ」


 適当に話を合わせておく。異世界からやってきたということを除けば、移民というのもまったくの嘘ではない。


「……それがなんで、全裸で森にいたんですか?」

「乙女の秘密だ」

「誰が乙女ですか。思いっきりブラブラさせてたじゃないですか」

「お、やっぱりチラ見してたのか」

「っ! してないです。何も見てないです。え、えーとですね……あ、そうだ――」


 話をそらすためか、ジーナはこの世界のいろいろなことを教えてくれた。


 新大陸は二百年前に冒険者アメリア・ヴェスプッチによって発見された。未知の魔物や植物に満ちた新大陸には、それらから得ることのできる資源を目指して、旧大陸からの植民がすぐに始まった。そうして最初にできた街がニューアークらしい。だが当初、ニューアークの街はフォレスト樹林から絶え間なくやってくる魔物に悩まされた。それを阻止するためにできたのがベガスの街だった。


「今では街にまで魔物がやってくることは滅多にありません。ですが、冒険者という職業は、もともとは狩りの目的以外に、街や人々を守る大切な役目も持っていたんですよ。でも今は、仁義を忘れた大手ギルドがサツにリベート渡して街をシキっていまして……やつら、お店からショバ代とったり地上げをして、カタギの衆を泣かせたりしてるんです」


「は?」


 また業界用語が飛び出してきた。公務員さんがこの世界を勧めたときに見せた不審な態度がやけに気になってきた。


「えーと……なんでもないです! こっちの話です! あっ、話の続きなんですけど――」


 ジーナは手を振って誤魔化すと、話を続けた。


 着々と街や人が増え、金と力を蓄えたアメリア合衆国は百年前に独立。今では冒険者ギルドから商業ギルドに流れる魔物の資源などをニューアークの港から旧大陸に輸出して、政府はその税金で大きな利益を得ているらしい。他の輸出品としては、ニューアークの南部・南西部にある穀倉地帯で収穫される穀物や綿花があるという。それらの農産品は奴隷姓大規模農業によって生産されている、とジーナは話した。


「最近じゃ、先住民のエルフやドワーフを奴隷にするのは良くないって、北部の街で反対運動が起きてます。私も奴隷制度は嫌いですけど、ベガスではまだ亜人への差別が強いですね」

「ふーん……聞きたいんだが、大陸の西部には何があるんだ?」

「ベガスやニューアークの西には古代遺跡とか、砂漠や湿原、山地なんかがありますけど、大陸の中央や西部はほとんど未開拓地域ですよ。小さな町や畑が点々とあるだけです」

「古代遺跡って?」

「植民時代よりも前、先住民の亜人たちも知らないはるか昔の謎の古代文明が築いた、不思議なダンジョンです。魔物がいっぱい、アイテムいっぱい、うまくいけば一攫千金、まずったら一発即死のアメリアンドリーム。それが古代遺跡の迷宮ダンジョンです」

「おお、そういうの最高! 今度連れてってくれ」

「……うちみたいな弱小ギルドはダンジョンにシマを持ってないので無理です。ソロの冒険者が勝手に入ったらオケアノスに沈められても文句言えませんし、もし私がシマ荒らしなんかしたら、《狼の血族》と他のギルドの抗争になります。そうなったらシマ荒らしの責任とって――」


 ジーナは小指をこちらに向けて立ててきた。


「――これを詰めなきゃなりません」

「それってマフィアじゃねえか! ヤクザじゃねえか! さっきから怪しいと思ってたけどよ、冒険者ギルドってやってることが犯罪組織と変わらねえじゃねえか!」

「は、犯罪組織って! そ、そりゃあ、そういうギルドでいっぱいなのは確かですけど……闇金とか売春をシノギにしているとこも多いですけど……うちのギルドは違います! まっとうな手段で稼いでます! むしろ、まっとうな手段しかとってないから貧乏です! だいたい、シロウトさん泣かせるような真似したら、お父さんに破門食らっちゃいます!」

「……そういや、ジーナの親父さんは――」

「はい、ギルドマスターです。《狼の血族》のボスです」


 すっと血の気が引く音がした。

 今までの話を総合すると、冒険者ギルドというのは間違いなく犯罪組織のたぐいだ。つまり、冒険者ギルドはマフィアである。ということは、ギルドマスターはマフィアのボス、ゴッドファーザーである。

 そのお嬢であるジーナに向かって、マリオは全裸を見せつけ、体を押しつけて、ムスコを存分に喜ばせた。


「バイバイ、おれの小指ちゃん……バイバイ、おれの異世界ライフ」

「え、ちょっ、マリオさん、なんで泣いてるんですか? だ、だいじょうぶですよ、うちのお父さん、そんなに怖くないですよ!」


 泣いているのはそれだけが理由ではない。憧れの異世界冒険者ギルドの正体がマフィアだったことに泣いているのだ。

 思えば、生前は切った張ったの殺伐とした毎日だった。身に降りかかる火の粉を払っただけなのに、次々と一人歩きしていく噂と、校門の前で待ち受ける敵たち。そしてこの凶相のせいだろうか、女の子にはまったくモテなかった。一人の彼女もできなかった。野郎共にはなぜかマリオの兄貴と呼ばれてモテたが、そんなのまったく嬉しくない。

 一歩外を歩けば道行く人々に避けられ、チンピラやヤーさんには絡まれ、果てはチャカを持ったヒットマンや裏格闘技界のファイターにまで襲われるのだから、しかたなく家でゲームをすることが多かった。そこへ訪れた異世界ライフのチャンス。

 これで、血で血を洗う世界からおさらばできると思った。身寄りもいなかったから、血と暴力が渦巻く元の世界には何の未練もなかった。異世界の冒険者になれば、自分の喧嘩のスキルを活かした魔物退治で人々に感謝され、ついでに女の子ともイチャイチャウフフな毎日が送れると思った。


「なのに、冒険者ギルドがマフィアと大差なかっただなんて……しかも、最初に出会ったかわいい女の子がマフィアのドンの娘……」


 マリオは泣いた。すでにお嬢であるジーナとは関わりを持ってしまった。ジーナがマリオのしたことを父親に話せば、たぶんタマを狙われる。どこまで行っても、その筋の人たちからは逃れられないのだと確信して、マリオは泣いた。


「あ、あの、マリオさん、なんかうちのギルドのこと勘違いしてません? うちはほんと健全なギルドですよ?」

「いや、嘘をつかなくてもいい。おれは騙されない」


 ボッタクリバーに遭った経験のあるマリオは、どうせジーナと《狼の血族》も似たような関係だろうと思った。すなわち、かわいい女の子の勧誘に引っかかった馬鹿な男を骨の髄までしゃぶりつくす。


「……何を考えてるのかはわかりませんが、とにかく今日はもう休みましょう。だいじょうぶですよ。ベガスに着いたら、きっちりとうちでヤサとか仕事をお世話してあげますから、安心してください」

「仕事って……ヒットマンとかか? おれ、殺しだけはやったことないんだが……」

「そんなことさせませんってば! もういいから、さっさと寝てくだい!」


 ジーナはバッグを枕にして横になった。同じようにマリオも固い土の上に寝転んだが、あることに気づいた。


「……毛布」

「あ、いいんですよ。その毛布はそのままマリオさんの大事なものを隠すのに使ってください。私は毛布なしでもだいじょうぶです。今は八月で夏だし、風邪をひくこともないでしょう」

「いいよ、これ使えよ。おれには必要ないものだ」


 マリオは紳士が上着を脱ぐように、腰巻にしていた毛布をハラリと取った。ポロンとなる。


「だから、隠しといてください!」

「遠慮すんなよ。ちょっと縮れた毛がくっついてるかもしんないけどよ」

「そんな汚いのいらないです!」


 日本から来た喧嘩最強の不良と、異世界版マフィアのボスの娘の騒ぎは、焚き火が自然に燃え尽きるまで続いたのだった。

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