伝わる思ってもない言葉

-『あのさ、せめて昨日言ってほしかったんだけど。

今日締め日なの分かってるよね?』


「申し訳ございません。昨日さくじつには決心がついておりました。ただ土日でお忙しいだろうと思い、本日お電話させて頂きました。」


-『そっか。ただ、今後辞めてどうするの?』


「今後につきましてはまだ未定ですが、明日以降に面接が入っておりますので。


今後は自分に合った仕事をしたいと思います。」


-『そう。でもね、突然言われても本当に困るなぁ。

代わりのバイトも見つけてないんだよね?

他の従業員に迷惑が掛かる事を考慮した?』


「本当に申し訳ございません。提出したシフトまでは働くつもりでいましたがパートさん、学生バイトの皆さんと店長にこれ以上迷惑を掛けたくないので。」


-『正直、奈央ちゃんはフルで働いてくれているし、頼りたいんだよね。


だけど、

まぁ…奈央ちゃんがもう限界と言うならべt…』


「はい、もう限界です。働けません。」



‘’辞めて欲しい”



そう思ってるのが電話越しでも伝わる。



長ったらしく思ってもない事を


つらつらと並べる店長の言葉を遮り


イライラが込み上げてくるのを我慢し


確定する言葉を伝えた。

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