第4話  初雪で化粧したりか花園町

花園町は戦前は小樽の誇る歓楽街だった。


私が小樽で暮らした1980年代前半も、すでにピークは過ぎて

寂れかけていたが、まだ細い路地にスナックが軒を連ねていた。


初雪は初々しくて良い。スナック街の細い路地も雪で化粧してくれるから。

だが、花園町には晩春のくたびれた残雪のほうが、あっているような気がする。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る