第2話 ARAHARA研究所

距離的に日帰りは無理だったので次の週に行くことにした。

そして当日。ゴクリと音を立てて唾を飲む。感じたことのない緊張の中、謎の研究所に入る。そうすると、


「お待ちしておりました...ピピッ、ID:2006,11,07,16y様。」


謎の機械らしきAIロボットがごちゃごちゃと喋ってきた。

さすがに少しビビって出ようとすると、白衣をまとう女の人に声をかけられた。


「あら、すいません康文様、お待ちしておりました。」


「は、はぁ...。」


不思議がった返事をしてとりあえずついて行った。

薄暗く、全体的に白い壁や床のトンネルらしき所を進んでいると、女の人がまた声をかけてきた。


「申し遅れました、私はこのARAHARA(荒原)研究所の所長である荒原源蔵あらはら げんぞうの第一助手、森宮鹿子もりみや かのこです。、お見知りおきを。」


(ん?…?…)


その言葉に気がかりだったが、とりあえずついていくと、強い光を放つ、照明だらけの空間にやって来た。


その奥には、ただ一人たたずむおじいさんがいた。



続く

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