第2話 活動スタート!

コメントには短い文で書かれていた。

『Hanaです。あなたの文が素晴らしかったので,ぜひSky blueに入っていただけませんか?入っていただける場合は,0時00分に宇宙そらを開いてSky blueと検索してください』

現実かどうか何度も瞬きして確認する。

宇宙そらとは,顔出し無しの音声だけライブ通信アプリだ。

三花は引き出しからイヤホンを取り出した。


そして時間。

三花は言われた通り宇宙のSky blueと言う部屋に入って見る。

するとそこには,すでに3つのアイコンがあった。

黄色い花の模様のアイコン。

椿の柄のアイコン。

木の葉の模様のアイコン。

『初めまして。ボクがHanaだよ。まずはSky blueについて少し説明するね。まずはSky blueは個人情報は絶対言わない。これだけは譲れないルールだよ。とりあえずボクはあらすじ担当。よろしくね』

Hanaの言った言葉がコメント欄に表示される。

どうやらHanaは黄色い花のアイコンのようだ。

「あっ。じゃあ…」

三花は少し考える。ニックネームを決めてなかったのだ。

「み,みぃですっ!えっと…文章担当です!」

(上手く言えたかな〜?)

三花は少し緊張して汗が滲み出た手のひらを見た。

『あたしはMaーね!編集担当よ!』

次はMaーと言う女の子。Maーは椿のアイコン。

『このだよ!イラスト担当!』

木の葉のアイコンのこのも自己紹介を終えて,早速作業開始だ。


「お,終わった…」

三花はつぶやいた。

今日は終了して,もう抜けたところだ。

窓の外は,ほんわか明るい。

(ウソでしょ?Hanaってあんなに自由人なの?)

Hanaは作業中,カップ麺を食べに行ったり,コーヒーを淹れに行ったりとずっと自由に過ごしていた。

もちろん,最低限のことはできた。

けど…

「よし。あとは2時間くらい仮眠とろ…」

そう言って三花はベットへ入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

想いを繋いで1.見つけた。私の居場所! Veroki-Kika @Veroki-Kika

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画