act3 その後の私と彼。
第8話
お互いの秘密を晒し、より一層絆が強まった僕たち。
そんな僕たちの何気ない日常。
そして今日は特別な日──……
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今日は大好きな彼の誕生日。
「和巳くん、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、美紗緒ちゃん」
彼の部屋でささやかなお誕生日会。
講義を受けている間中、ずっとソワソワしていて仕方がなかった。
だって今日はたくさんお祝いの気持ちを曝け出したいって思っていたから。
「ねぇ、どうかな? 味、濃くない?」
「すっごく美味しいよ! 美紗緒ちゃん、本当料理上手だね」
「ふふっ、嬉しいなぁ」
張り切って作ったご馳走は彼に好評だった。
実は彼と付き合う前までは料理なんてしたことがなかった。する必要がなかった───といったら嫌味になるかな?
でも彼と付き合い始めてから彼に手料理を食べてもらいたいという気持ちが大きくなって、沢山の料理本を読んだり母から手習いを受けたりして少しずつ出来るようになっていった。
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