第7話

「み、美紗緒ちゃ──」

「和巳くん、そのままで私を抱いて?」

「! えっ、い、いいの?!」

「うん……今、私、すごくいやらしい気分になってる……あ、こんな私、嫌い?」

「き、嫌いなもんか! 好きだよ、美紗緒ちゃん、大好きだ!」

「和巳くん……」


再び美紗緒はキスして来た。先刻の触れるだけのキスなんかじゃなくて深く口内を蹂躙するかのような深いキスだった。


そのキスで僕は一気に自身の昂りを感じてしまい性急に美紗緒を求めた。



この夜、僕たちは今までにないほど燃え上がってしまった。



美紗緒は女の顔をした僕にこれまで見せたことのない妖艶な姿をたくさん見せて乱れまくった。


美紗緒が女の子好きと訊いた時は一瞬驚いたが、男として好きなのは僕だけというのが妙に嬉しかった。



僕たちは秘密を暴露し合ってより一層絆が強まったのだ。




「ねぇ和巳くん、今度一緒に可愛い洋服、買いに行こう?」

「うん。嬉しいよ、美紗緒ちゃんとそんなデートが出来るなんて」

「ふふっ……私も。大好き……和巳くん」

「僕も大好きだよ、美紗緒ちゃん」


微睡の中のピロートークもいつも以上に甘ったるかった。



周りからはおかしいと思われる関係かもしれないけれど、これが僕たちには真実の恋の形。



僕は君に逢えてよかった。


本当の僕を受け入れてくれてありがとう。


勿論僕だって本当の君を受け入れられる。



ずっとずっと一緒にいよう。


ふたりでふたりなりの幸せを築いて行こう──。

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