第11話

「はぁぁぁースッキリした! やっぱり朝はこれじゃないと目が覚めないな」

「……」

「真子、そろそろ起きろよ。今日も張り切って働くぞ!」

「~~~っ」

「どうした」

「あ、篤志くんの変態っ! 毎朝毎朝ガッつき過ぎだよ!」

「ハイハイ、変態ですよ、俺は。でもそんな変態を好きなのはどこの誰でしょうね」

「う゛~~う゛~~」


えぇ、えぇ! そうですよ! そんな変態な夫でも好きだというもの好きはこの私ですよ!


(うぅ~~~惚れた弱みとはいえ悔しい!)


寝起きの悪い篤志くんが気持ちよく起床するために毎朝起き抜けの篤志くんに抱かれていた。


もちろん夜の営みもあるので一日最低でも2回はエッチをしている訳で……


(いくらなんでも身が持たない!)


結婚してから分かったこととはいえ、私はこのライフスタイルにまだ慣れてはいない。



──もっとも慣れていないだけであって、決して嫌だとは思えないから余計に困ったものなのだった……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る