第10話

「……揉ませて」

「なっ」


そう呟きながら徐に裸の胸に手をやって揉み始めた。



うどん処【かのう屋】の店主であり、血の繋がらないいとこでもある10歳上の加納篤志かのうあつしと結婚してから三か月。


私、加納真子かのうまこの朝は夫に胸を揉まれることから始まる。



「ん……柔らかい」

「あっ、ちょ、ちょっと……篤──」

「ん、乳首立って来たな」

「! そ、そういうこと朝からいわないで!」

「ふっ……相変わらず可愛いな」

「って、ちょ、あっ、や、止めてっ」

「止めていいの? ここ、もうすっごいことになっているけど」


片方の手が下着の中に入り込み浅い茂みを割ってヌプッと指を差し込んだ。


「もうヌルヌルだぞ」

「あ、んっ」


グチュグチュと指で擦られ、ナカからどんどん蜜が溢れ出て来た。


「昨日散々啼かしてやったのにまだ欲しいか」

「ん、んんっ」


ビクビクッとしなる体を抱きかかえるように篤志くんは私の両足の間に入り込んだ。


「真子が欲しいもの、あげる」

「!」


寝起きで微睡んでいた頭は一気に覚醒モードになった。篤志くんが少し腰を動かしただけで意識が飛びそうだった。


やがてゾワゾワとしたあの感覚が襲って来る。キュゥゥゥとナカが収縮して篤志くんを締め上げた。


ドクドクと流し込まれる生温い熱がじんわりと私を満たして行った。


(はぁぁ……また朝からヤッてしまった……)


しばらく茫然としている私に向かって篤志くんは事も無げにいう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る