Episode02 結婚後のお話
第9話
飲食店というのはどこでもそうだと思うけれど、当然うどん屋家業である我が家の朝も当然早い。
ピピピピピピピ──……
「……ん」
腕を伸ばし音の発信元を手繰り寄せ止めた。
(朝だぁ……起きなきゃ……)
もぞもぞと身動ぎするとそれに反応して体に巻き付いていた腕がグッと締まった。
「う゛っ! ちょ、ちょっと」
「……行くな」
「行くなって……もう時間だよ、起きて」
「……やだ」
「やだって……」
毎朝のこととはいえ、いい加減呆れてしまう。
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