月下美人
@kototto
第一話
「祐介…。なんで電話出てくれないの…?俺のこと避けてるの?理由を教えてよ!直すから!また会いたいよ…。またデート行きたい…。」
「ゆうすけ。俺の、髪の毛…届いた…?……痛かったんだけどガンバばったよ。俺の頭いい匂いって言ってたよね。寂しくならないように。大好きだよ。」
……どいつもこいつも長文メールで送ってきやがる。
一日に平均五回。たくさんのキチガイ元彼から色んな方向性のラブメールが送られてくる。
それだけならまだいいが、中には自分の髪の毛やら精液やら陰毛やらを家に送ってくる輩もいる。困ったものだ。
だがしかし、元カレだけでなく祐介にも問題がある。
祐介は幼い頃から人を虜にするような容姿を持っていた(整いすぎている訳でもなく、崩れすぎている訳でもない、癖になるような顔)。
そして、いい環境で育ったおかげで陽気で優しく誰でも絡みやすいような性格になった。
恋愛対象は男性で、いわゆるゲイと言うやつだ。
ゲイもノンケも恋に落としてしまう祐介は、来るもの拒まず去るもの追わずな性格のため、告白してくる人全員と付き合ってみた。
しかし、付き合ってから分かったがその告白してくる人の八割が難癖もちだった。
あるものは、モラハラ気質だったり、あるものは、ストーカー気質で祐介のことを以前からストーカーしていたり、あるものは、性行為の際に良くない方向にメガ進化したりととてもじゃないが耐えられないような彼氏ばかりだった。
別れる際にヤンデレ元彼氏からは、監禁されそうになった。
メンヘラ元彼氏からは毎日百件を越える、別れたくないよメールが届いていた。
月下美人 @kototto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。月下美人の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます