第十一章 ダメ、なのに・・・
「ふぅ・・んん・・・」
息子の息が熱い。
「あぁ・・だ、だめぇ・・・」
私は思わず守ちゃんの背中をギュッとした。
ビクンビクンと快感が駆け上る。
弾かれるたび、電流のように。
「あっ・・あっあっ・・・」
甲高い声を漏らしていく。
「ママ・・ママァ・・・」
守ちゃんの声が暗闇に響く。
「ま、まもる・・ちゃん・・・」
私は拒むこともできず只、ため息のように声を返す。
交通事故で死んだ姉夫婦。
残された幼子を私は引き取った。
姉の子だといっても。
姉は従妹で。
私との血縁は薄い。
それでも、姉とは仲が良かった。
だから。
引き取ろうと思った。
この子の。
母親として。
その頃。
私は大学二年生。
19歳だった。
恋もしたことが無く。
勿論、処女だった。
姉と違って奥手な私は。
異性との恋愛経験も無く。
母になったのでした。
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