ゲームマスターは召喚者! 〜召喚者が能力を授かり無双する話。〜
沼津平成
第1話
十歳の誕生日、いつもと違う素敵な日。
祝われる場所も、いつもとは違って、一つ一つの声がよく響いた。
神父・マリーア・チュードラの隣には、カッコ良くはないけど召喚者のお父さん。
僕は、召喚者の家系に生まれた。僕自身も若き召喚者だ。
生まれ持った綺麗なこの顔で、召喚者として成功を収めるはずだった。
——つい、1週間前までは。
1週間前、僕の家。
久しぶりにお使いを頼まれた僕は、近くのコンビーニ・エンスーに向かっていた。
コンビーニに行くのは久しぶりだ。そういやコンビーニを他人に説明するのってどうやるんだ?
今度のプレゼンでコンビーニのことを話す僕は、ポケットからスマホを取り出し、検索アプリを開いた。吐く息が白くて、霞んで見えた。
——もうそろそろ、僕の誕生日か。
腕時計を見やると十時だ。どうりで寒い。映画館では男爵の格好をしてアルバイトがポップコーンを売っていた。
コホンコホン。ミニ博士は見えない助手に向かって説明する。
コンビーニというのはこの世界の略称だけど、簡単に言えば色々屋。冷たい場所で、いろんなものを売ってる。
君たちの世界にもあるかな?
そうこうしているとコンビーニについた。
「ちょっと待っててね」
【さすがに内面描写は作者の都合で難しいので、コンビニのシーンはカットします。】
*
自動ドアをくぐると、さらにひんやりした空気に包まれた。
霜焼けとか、できてないかな?
僕は自分の体のケアを始めた。
ゲームマスターは召喚者! 〜召喚者が能力を授かり無双する話。〜 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel
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