短編 「また泣いた」の別れ道
どうするか、は、君が決めて良い、と、
儚く笑う彼に、俺は、こう言った。
「馬鹿、一緒に居るって、言ったろ。」
彼は、泣いた。
俺は、笑った。
彼の悲願が有る、
名旅が言った時の悲しみと悔しさを握って、
彼の側に居ながら、逝くのか、1人で、
そう言ったら、名旅は、身体を、
震わせて、泣いた。
彼が来る、
名旅の父、
行
計画していた箱庭物語の主人公のおわり、を、
止めるために、
始芽
「胸をはれ、名旅」
「全部は、胸をはれないよ。」
そう泣く彼に、微笑めば、
彼は、決意を決めて、ありがとうと笑った。
物語の主人公のおわり
それは、魔法で、主人公が、
愛した者、仲間たちであり、
友人である者たちを、
殺し、それに主人公が自殺する計画である。
計画の名前は、「箱庭主人公」
すべては、物語を見たいがためだった。
彼の仲間たちが、
死んだ、死んで逝った、俺たちは、
殺して来た。
すべてはー
「やあ、宙、良い世界だろう」
「貴様っ!」
すべては、ハッピーエンドのため、
仲間たちを返すため、
それが名旅の悲願。
痛みの中、彼、名旅を、
氷の光を宿しながら、
戦っている彼の心を見る。
その心を見ながら、
彼の思いが叶うことを願う。
この世界が物語じゃない世界なら、
彼は助けられなかった、と、言い、
それが悔しい、とも、言った。
名旅は、自分の名前じゃない名前を、
渇望している。
「
「分からないのかい」
戦い、裏切り、だがー
「これで、物語は、お、しまい。」
宙の刃が、名旅を貫く。
名旅は、穏やかに笑った。
それを見た宙は、警戒し、
刃を抜いて、その場から12歩離れた。
俺は、彼らの間に入る。
「
名旅は、嬉しそうにそう言って笑った。
「
「さん付けも、嬉しかった、
今まで、ありがとう」
魔法で、俺たちの箱庭主人公計画阻止を、
叶えるために。
「それはどう言う言葉ですか」
ー俺たちは、この世を去る。
魔法を描く、今までの記憶を、
すべて。
宙は、刃をこちらに向けている中、
俺は、笑う。
「じゃあな、暖かいこもれび」
優しさをありがとう。
名旅を見れば、泣き、次に、
嬉しそうに、言った。
「何があったんだ、って、聞いてくれて、
ありがとうっ!」
嬉しかった。
ありがとうっ!
魔法で、絵を描く
ー
ー
海が見える山の原っぱに、
墓が二つあった。
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