短編作品
葉っぱ
短編 「また泣いた」
「どうしましたか?」
その声を聞いた彼は、
背筋が冷たくなって、振り向いた。
じっと、見て、冷え汗が流れてきた。
物語になった、
この瞬間から。
俺は、俺の人生の主人公じゃなくなった。
「ー
これから、よろしくお願い致しますっ!!」
その言葉を元気良く笑いながら、
彼は人々と話す。
その話し合いが終われば、彼、
行
光を見る、すると、
彼は、こちらに手をひらひらとさせながら、
人々から離れて、お別れの挨拶をして、
俺の方へ来た。
「今日も、綺麗な笑顔だったよ」
そう、毒を吐けば、彼はこちらに、
氷で出来た光を宿し、
低い声で、うるさい、と、言った。
それに笑う。
「怒り」
それに、彼は、止まった。
「少し下せたか?」
それに、彼は、涙を流した。
そして、笑って、
ありがとうと、言った。
「今日、何を食べる?」
「お前の手作りのたまごサンド」
そう言うと、また、笑って、ありがとうと、
言いながら、また泣いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます