第10話:じゃ〜たった今からよろしくね。
「私、さっき、少し意固地になってたって言ったよね」
「付き合ってあげてもいいよ、塩豆くん」
「・・・・・・」
「え?・・・え?いいの?・・・付き合ってくれるって」
「いいよ」
「まじで?・・・まじで?・・・本当に?ウソじゃないよね」
「ウソじゃない・・・いいよ付き合ってあげる」
泣いたカラスがもう笑う・・・じゃないけど、さっきまで僕の心に
暗雲が立ち込めていたんだけど、それが消えて一気に晴れ渡った。
嬉しくて叫びたかった。
彼女とは、もうないって思ってただけに・・・。
僕は立ち上がってミルクを引き寄せて思いっきり抱きしめたかった。
僕のテンションが一気に上がったのを見てミルクは笑った。
「そんなに嬉しい?」
「そりゃもう・・・運命の人は通り過ぎなかったんだもん、僕のほうを
振り向いてくれたんだよ・・・こんなに嬉しいことないじゃん」
「塩豆くんの未練たらたらには負けた」
「だって死んでも諦めきれなかったんだもん」
「まじ、ヘタレ・・・じゃ〜たった今からよろしくね、塩豆くん」
「私のこと、茲夏さんじゃなくてミルクって呼んでくれていいよ大福ちゃん」
「ミルク・・・ちゃん・・・よろしく」
「絶対いい彼氏になるから」
「そんなこと言う彼氏いないよ」
「だってもうフられたくないもん・・・でも今めちゃドキドキしてる」
つづく。
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