第35話 ヤンキー姉ちゃん (2)

 あれ? 姉ちゃんはもしかして帰宅をしたのかな? と思う。


 だから俺は少しばかり期待に胸を弾ませ、躍らせるのだった。いくら俺の脳内と胸の中には担任の久美ちゃんへの淡い恋心があろうとも。久し振りに見る麗しい姉ちゃんの容姿と成長ぶりには、俺も大変に興味があるのだ。


 だって俺の幼い頃からの身近な異性と言えば姉ちゃんだし。俺の初恋の相手も姉ちゃんなのだ。


 それに俺が異性のスッポン、ポンの容姿……。まあ、裸体を見たのもお袋さまと姉ちゃんだけ……。


 そしてお風呂に一緒に入ったのも姉ちゃんだけで……。姉ちゃんは伯父さんや伯母さんへといつも異性の俺と一緒にお風呂に入るのは『うち恥ずかしい、恥ずかしいよ』と不満を漏らしていたが。姉ちゃんは俺の姉貴だから、幼い俺といつも一緒にお風呂に入ってくれた。そして添い寝をしてくれた。お休みのチュチュも良くしてくれていたのだ、従姉の姉ちゃんはね……。


《61》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る