第33話 家族三人の夕食? (4)

 そして自分の前に置かれた箸と茶碗を手に取り。


「マジで美味そう~」


 俺がまた満身の笑みを浮かべながら嬉しそうに二人へと告げる。


「そうか、そうか。そりゃぁ、良かった!」

「食べて、食べて、新ちゃん……。一杯用意しているから」と


 俺の感謝、感激の言葉を聞いた伯父さんと伯母さんは本当に嬉しそう……。


 だから俺は良かった……と思う反面──! まだ帰宅の途に就いていない自分達の娘……。まだ学校から帰宅の途についていない姉ちゃんのおかずを二人は分けて、取り置きをすると言った言葉や嘆願、作業もしない……。


 そうまるで? 別に従姉の姉ちゃんが居ようが、居まいが、何の問題はない……。いつものことだからと、何故かこんなことを俺が思ってしまうような振る舞いを二人はしながら。俺が今日から一時だけれど。この家の家族……。


 そう二人の仮の息子に俺がなることを心から喜んでくれているように傍から見て思うから。俺はこの何とも言えない違和感に対して、その日の夜は自身の首を傾げてしまう。


 それと俺の従姉……。許嫁……。俺のものであるはずの姉ちゃんはとうとうその日の夜は帰宅をしてこなかった。


 だから俺は翌朝──。伯父さんと伯母さんの三人で朝食を食べながら更に首を傾げてしまう。



 ◇◇◇



(お願い)


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