第30話 家族三人の夕食? (1)

《カチャ、カチャ》


《カキ、カキ、カキ……》


 俺が二階の部屋……。俺はどうやら従姉の姉ちゃんの隣の部屋らしい。まあ、その部屋……。俺が伯父さん家の居候になるまでは倉庫として使われていた部屋で学校の宿題は済ませ。その後は予習、復習を一人コツコツとしていると。


「新ちゃん、ごはんよ~!」


 伯母さんが一階の部屋から俺を呼ぶ声が聞こえてきた。


 だから俺は「は~い」と声を返した。


 でッ、その後は勉強をする行為を辞め。ノートの上にシャーペンを置けば俺はコタツのテーブルに手をかけ、立ち上がり、部屋の出入り口へと向かい。部屋の扉を開け──部屋の外へと向かう。


 そして出れば今日から俺の住家となった部屋の扉を閉め──。階段に向け、踵を返すのだが。俺はふと従姉の姉ちゃんのことが気になり部屋を見詰めながら。姉ちゃん、帰るの、遅いな? と思い。

 もう夜の八時になるけれど、姉ちゃんは大丈夫なのかな? とも思うのだ。


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