第29話 夕飯(3)

 でッ、それを聞けば家の伯父さんや伯母さんではないけれど。みんなも、そんなことありえるの? と、思うかもしれないけれど。俺の通う高校の休憩時間になれば、みんなツレシ〇ンじゃないけれど。 ツレ〇ク、一〇行くか? シ〇チ〇ウの奴等は、ツレア〇パンしにいっていなくなるから。教室は本当に静寂な空間へと変わる。お昼の休憩時間もね。


 だってクラスの奴等は食堂言っているか? 学園を抜け出し、近所のお好み焼き屋かラーメン屋……。


 特にあの頃! 昭和の終わり頃は! 広島お好み焼きやラーメンも三百円前後で食べられた時代だから。


 それにさ、あの当時! 昭和の終わりはさ? 喫茶店でのテーブルゲーム時代──!


 そうブロック崩しにインベーダーゲーム……。ギャラクシアンにパックマン等のテーブルゲーム時代だから。ヤンキー達は小遣やバイトのお金があれば喫茶店へといってギリギリまで帰ってこないか? もうその日は学園には戻ってこない。


 まあ、自分達の愛車のバイクだけはとりにくるけどさ。俺達のような真面目な生徒達に害を加えるようなことは、ほとんどと言ってよいほどないよ。映画やドラマ、アニメやマンガのように大袈裟にはなかった。


 それに俺が久美先生との一対一の個人授業を受けているのも、クラスのヤンキー達は全員知っていると思うけれど、何も言ってこないよ。自分達も久美ちゃん先生に捕まって勉強させられるのが嫌だから。

 俺と久美ちゃん先生が教室内で勉強していても関わらないようにしながら、素知らぬ振りで教室から出ていくし。あいつらは俺のような女日照りの真面目君ではなく、あの当時大変にオモテになったヤンキー達だから、女にも飢えてはいない。


 だからクラスのヤンキー達は俺達二人のことを冷やかし、揶揄することもない。


 それにあの当時は三十歳でマルコウ時代だから、女性は二十歳前後で結婚をしていないと行き遅れみたいな言い方をされていた時代だから。俺の大好きな久美ちゃん先生は新任教師だと言っても大学を卒業して数年経っているから、ヤンキー達からしてみれば完全なおばさん扱いで興味もないらしい。


 だって昭和の終わりの時代は普通に中学生や女子高性等の未成年者……。中には、大人っぽい小学生もいたのでは? と思われる少女達が普通に大人の女性のような厚化粧に、派手な衣装……。黒のストッキング履き、サンダルをカラン、カランと鳴らしながら歩いていた時代だから。

 ヤンキー達は、そんな若い娘に目がいくし。あいつらは自分達がS〇Xする相手がいくらでもいるみたいだからね。

 俺に幼馴染で気の合うツレ、大島がいようが、いまいが。余り関係はなくクラスのヤンキー達は俺と関わり合い、虐めをしてくる輩はいないのだと気が付いた。

 俺はそのことを家の伯父さんや伯母さんに長々と説明をすれば。まあ、家の学園がこんな校風の学校とは、家の伯父さんや伯母さんも知らないから。


「ほう」

「へぇ~」


 二人は俺の話しを聞き、関心をしていたよ。



 ◇◇◇



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