第28話 夕飯(2)
「そりゃぁ、凄いのぅ、新作~!」
伯母さんの説明を聞いた伯父さんは驚きの余り、広島弁丸出しにしながら俺のことを褒め称えてくれた。
でも伯父さんの俺へのお褒めはまだ終わることもなく。
「新作は、ほんまに偉い。偉いのぅ」
家の両親とは違い、更に俺のことを褒め称えてくれた。
だから俺は嬉しい……。自分の心の中が穏やかになり、ポカポカと温かくなってきたから、俺は更に勉強をする意欲が沸いてきた。
特に俺はさ、高校へと進学してから思ったのだけれど。俺はどうやら褒められて伸びるタイプ……。
そう豚もお〇てれば、木〇昇る! ブゥ~! ではないけれど。伯父さんに褒め称えられた俺は更に自分の口を開いて。
「伯父さん、俺の通っている学園は、みんなの知っている通りで、県内でもワースト№1の、どうしようもない高校だけれど。俺の担任の先生がね。俺は真面目だし、ちゃんと授業を受けて、先生達の話しを聞き、ノートをとって帰っているから、大変に優秀な生徒だと褒め称えてくれてね。このまま普通に成績を維持していれば家の高校からでもいける大学は県内でもあるから。学校の方からも推薦だってだすことがかのうだからと。俺の担任の先生だ言ってくれてね。俺に一緒に頑張ろうって言われたんだよ」
俺は伯父さんに熱く語り。
「それに俺さ、家の高校いった時点で。俺の人生はもう終わった。大学行くのも諦めようと思ったんだ。でもさ、家の高校。いざ通ってみると俺にあっていると言うか? クラスの生徒のほとんどが授業も真面目に受けないヤンキーばかりで、俺のように真面目な生徒は数人だけれど。ヤンキーの奴等って真面目な俺達のことを相手にしないと言うか? 勉強の邪魔もしないから。中学校の時よりも真面目に授業の方も受けられるんだよね。だから家の高校からでも大学の方は頑張れそうな気がする、と言うか? 毎年真面目な卒業生は普通に大学いっているらしいんだよね」
俺は更に伯父さんへと家の学園の特徴を説明した。
「そうなのか?」
「うん、そう……。だから俺あんな高校だけれど。入学してよかったと思っているんだ」
俺は照明伯父さんへと冗談抜きで、自分の通う学園自慢をした。
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