第25話 お久し振りね~(3)

 だからその後は、この家の玄関……。伯父さんの家のベルを俺は二度と押し鳴らすこともなくなり。俺が久し振りに伯父さん家の玄関のベルを押し、鳴らしたのが、ふと気がつけば高校生になっているな~と思えば。


《ガチャ、ガチャ!》


 伯父さん家の玄関の鍵が開く音が、家の中から聞こえてきたから。あれ? やっぱり家の中に誰かいたんだな? と思えば。伯母さんかな? 姉ちゃんかな? もしも姉ちゃんならば、マジで美人になっているだろうな~? と思い。

 俺姉ちゃんに何て挨拶をしたらいいのだろうか? と照れ、恥ずかしくなり、困惑……。俺は頭を抱えると。


《ギィ~~~!》


 伯父さんの家の玄関の扉がゆるりと開いた……。そして玄関の中から俺の瞳に人影が映るから。


「あっ! 伯母さん!」


 俺は玄関の中からこちらの様子を何故か恐る恐ると窺う女性……。俺の伯母さんへと元気に明るく声をかけた。


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