第22話 俺に許嫁が?(5)
「……だからあなた、新作が高校へと通うのに。お兄さんの家で年頃の美奈子ちゃんと一つ屋根の下で暮らしても、何の問題はないよ。仮に二人の間に不祥事が起きても、美奈子ちゃんは家の嫁だから、赤ちゃんを産むで終わり。私達の孫が出来て、ハイ! 終わりなのよ! だからあなた~。私達二人に孫ができる前に、子供だけ妊娠、出産だけ、しておこうよ……。流石に孫よりも下の子供って、世間体で考えると余りよくないと思うの? だから新作が高校卒業するまで、お兄さんの所で居候させてくれと嘆願してよ。お願いだから~! ねぇ、あなた~」
俺が二階の自分の部屋で悪態をついて暴れていると。お袋さまは、俺の兄弟が欲しい、産みたい。
そう、先ほど家の親父さまに嘆願されたから、もうその気になっているようだから思春期の俺を家から押し出してくれと。家の親父さまに、メス猫のようにゴロ、ニャ~、と、甘え声音で嘆願する。
「うん、分かった! お前! 俺から兄貴に頼んでおくわ!」
まあ、こうなるよね……。家の親父さまもお袋さまへと新婚気分に戻り、朝昼晩と種付けしたくて仕方がないようだから。
親父さまは男らしく、自身の胸を叩き、お袋さまへと『俺に任せておけ!』と告げてくれたから。
「あなた~。ありがとう~。大ちゅき~。ちゅき、ちゅき、だから~」
家のお袋さまからお礼を……。
それも優艶で濃厚なお礼をお袋さまは自分の肢体を使用して尽くし始めたみたいだから。
その後は、家の親父さまとお袋さまはまた、交尾をおこなう獣のように荒々しい嬌声を夫婦仲良くあげ続けるものだから。俺の、その日の夕飯は、日付が変わる寸前になってしまったよ……。
◇◇◇
(お願い)
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