第16話 俺は転校しなくて済みそう? (3)
だから親父さまの口から更に「う~ん、う~ん」と呻り声が漏れるけれど。少し間が空けば。
「……でもな、お前? 兄貴の所には新作の従姉になる、一つ年上の美奈子が居るから。もしも家の新作が美奈子に対して変な事……。エッチな事をして美奈子を妊娠させたらどうするんだよ、お前……? 新作はああ見えてもかなりのスケベだぞ! あいつ! あいつ自身は俺達にばれていないと思っているようだけれど。あいつの部屋には色々なビニ本やエロ漫画、エロビデオ……。つい先日俺があいつの部屋から持ち出して観たビデオなんて、ノーカットのエロビデオだったぞ! そんな物を隠しいるような新作が美奈子と同じ屋根の下で暮らしたら。あいつは変態だから必ず美奈子の入浴シーンを覗きに行ったり。夜な夜な美奈子の部屋へと忍び込んではいやらしい事……。強姦迄しかねない変態、スケベな男だぞ! だから兄貴や姉ちゃんに絶対に迷惑をかけるようになるから不味いって……。だから俺、兄貴に新作の事を頼むって、嘆願できないよ、お前……」
俺自身も二階から二人の会話に聞く耳を立てていて、あっ! そう言えば! 伯父さんの家には姉ちゃんがいた! と言うことを思い出した。
でもさ、家の親父の俺への下馬評……。何とかならないか? と思う。
だってさ、俺ぐらいの年齢……。高校一年生になれば異性に対して誰でも興味が沸くのは自然の摂理で当たり前だから。自分の部屋にビニ本……。エッチィな写真集やマンガがあるのは当たり前……。
そしてエロビデオ……。アダルトビデオを持っているのも当たり前だ……。
それよりも俺なんかよりも親父! 親父さまだよ~~~!
あんたぁ~、さぁ~、何勝手に人の部屋に入って物色……。色々なエッチィな物を探索しては観覧しているのだよ。
それもさ、俺がノーカット版のアダルトビデオを持っていないか? と注意深く探してはビデオ鑑賞している当たり。俺よりも親父! 貴方さまの方が変態なのでは?
それにさ、
俺は姉ちゃんだけでなく。俺のことを実の息子のように幼い頃から可愛がってくれた伯父さんや伯母さん達に悲しい思いをさせたくはない。
だから姉ちゃんが睡眠をしているところを狙い襲い。凌辱的ないやらしい行為など絶対にしない。自信もある……。
それに俺には大道寺久美先生がいるんだぞ! 親父──!
だから思春期の俺が、デッ、へッ、へへッ……といやらしく、鼻の下を伸ばし、笑いながら、胸の谷間やブ〇ジャー……。黒のス〇ッキングやパ〇ティーが見たい! 見えないかな~? といやらしく性欲を沸かすの久美ちゃん先生でね……。
俺は彼女と午後の情事……。花火のような大人の恋愛関係……。
そう俺が学園を卒業するまで他人に知られてはならない、危険な出来事ができないかな? 堪能できないかな? と随時狙っているのは、純情な従姉の姉ちゃんではなくて担任の久美先生なのだよ! と。
俺がプンプンと家の親父さまは本当に酷い奴……。悪人、変態爺だな、と不満に思い。
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