第14話 俺は転校しなくて済みそう? (1)

「じゃ、やっぱり、お前~。新作はこっちの高校へと通わす方針で考えようよやぁ~」


 俺の想いが叶いそうな言葉を家の親父さまは大変に御機嫌麗しいお声でお袋さまへと告げた。


 だから俺は、よし! と、自身の脳裏で呟きながらガッツポーズを決めたのだった。




 ◇◇◇


第14話 俺は転校しなくて済みそう? (1)




「うん、そうね。そうしましょう。あなた……」


 俺が二階の自分の部屋でガッツポーズを決めると家のお袋さまから、お親父さまの提案に同意したと言った言葉が漏れる。


 俺はお袋さまの言葉を聞き。家のお袋さまはまだ何だかんだと言っても30歳三十路過ぎたばかりの女盛り……。で言えば独身でも可笑しくない年頃だったから。親父さまがお袋さまのために。新婚の時のように毎日がんばると言えば嬉しくて仕方がないはずだ……と呟けば。

 令和の時代を生きる青少年達は『御宅のお母さんは、何故そんなにも早く結婚をしたのかな?』と首を傾げたくなると思うが。


 まあ、家のお袋さまは16歳で俺を産んだから少し……と言うか? 昭和の40年ぐらいでも多分早い方ではないかと思うけれど?


 俺の大人時代……。日本が世界一光り輝いていたバブル時代の経済大国日本の昭和の終わりや平成の元年の頃でも30歳を過ぎれば女性はまるこうと呼ばれていた時代だから。女性は20歳を過ぎれば親族、近所のおじさんやおばさんから○○ちゃんは、結婚はまだ? 彼氏はいないの? 早く結婚をしないとまるこうになるからと急かされていた時代でね。俺の知り合いでも女性は十代で結婚する奴も多々いたぞ。


 だから今のような少子化問題はなく、ベビーブームは俺達がおぎゃ~、おぎゃ~と泣いていた頃かな?


 まあ、それでもさ、俺の地元の小中学校と生徒数が多いいからと校舎が増築されたり。地元内の新しい小学校や中学校ができて、新しい境界線ができ、中坊になればヤンキーだった奴等は元ツレだった奴等と揉めて、喧嘩をよくしているから。

 俺は本当に可笑しな奴等だなと、素知らぬ振り。喧嘩に巻き込まれないようにしながら中学生時代は帰宅の途についていた記憶があるのだが。

 俺が爺さんになってスマートフォンでエ〇クスを偶々見ていたら、何処かの国の偉い学者さんが、人類の少子化を助けたのはロリータ・コンプレックス……。ロリコン達が、人類が少子化を防いでいたと。


 だから少女への愛情や結婚への適正年齢の規制が入った先進国は少子化問題を抱え、人口が減りつつあるが。発展途上の国はあるとしても都心ぐらいで地方になれば昔の風習通りで普通に小学生の少女と40代や50代の男性でも中世のように結婚をしているから人口がいくらで増大するから。先進国と発展途上国を見極めるのに人口が減か、増加傾向にあるかでも判断できるとか記載していたと思うから?


 爺さんになった頃の俺はフムフム、なるほどのう~? と感心して見て読みした記憶があるけれど。まあ、間違えならば爺さんの言う事じゃ、すまんのうと、謝罪をしたところで話しを元に戻すけれど。


 まあ、そう言った訳もあるから。何だか、お袋の声音は大変に嬉しそうだ。


 だから俺は、自身の両腕を組み、お袋さんよ、よかったな……。親父と仲良くするんだぞ! と。俺は「うん、うん」と首肯していれば。


「「…………」」


 あれ? また急に下の部屋が静かになった。だから俺は、家の親父とお袋はどうしたんだ? と首を傾げ。俺が他校へと転校する! 転校をさせない! の話しは、どうなったんだろうか? と思い。


 もしかして、もう俺の話しは終わったのかな? とも思えば。


「お前ぇ~」

「あなたぁ~」とお約束だよ。


 俺の許へとまたラブコメのエッチな女神さまが降臨するから。


「ああぁ~、○○ぅ~! ✖✖✖✖ぅ~! △△△△ぁ~!」

「そ、そうかぁ~!? 俺も~、〇〇ぅ~! ✖✖ぅ~! △△ぁ~!」

「ああ~、あなた~、いい~」

「お前~、愛しているぞ~~~!」


 お袋の野獣のメス化した嬌声と親父の野獣のオスらしい強く、荒々しい息遣いと声──! そして変な音──! 俺が自分の耳で聞きたくない卑猥な音が混じり合い。また30分ぐらい、俺の四度目の地獄化した時間が流れると。最後に獣のメスとオスが昇天し、気の抜けた声が、俺の耳へと聞こえ終焉したから。


 親父とお袋頼むよ……。二階には俺がいるのだから、子供の教育上よくないのだから、マジで勘弁してくれよ……。見逃してくれよ……と、俺が肩を落とし、俯き、畳に向けてしくしくと泣き始めると。


「う~ん、何か、良い案はないかな?」


「う~ん、そうね~、何かよい策はないかしら~」


 やっと破廉恥な用事が済んだらしい両親は、また俺をどうのようにするかを思案し始める。


 でッ、少し間が開けば。


「あなた?」


 家のお袋さまが親父さまを呼んだ。


「何だ、お前?」


 親父さまがお袋さまへと言葉を返した。


 ……ん? 今度は何だ?


 俺は二人の用事が終わったようだから、また畳へと耳を当て──聞く耳を立てた。


「あなた、もしかして、赤ちゃん欲しいの?」

「うん、欲しい。欲しいよ~。新作には悪いのだが。儂は今度は可愛い娘が欲しい。それも今度は頭が良い子がいいな~、お前~」と。


 こらぁ、あああっ! お前等夫婦! いい加減にしろよ! この俺さまのことを馬鹿にしているのかぁあああっ!? 俺~~~! マジでグレても知らね~、そ~~~!? と。俺は両親へと罵声を吐きたくなることを二人は嬉しそう……。仲慎ましく告げやがったぁ~~~! と俺が憤怒しながら思っていれば。


「もう、あなた~、仕方がないわね。じゃ、私また、あなたの子供を産んであげるね~。今度は新作の時とは違って、私の年齢が落ち着いているから。あなたの御希望通りに、新作よりも頭の良い子が出来ると思うわよ~。あなた~」




(お願い)


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