第10話 俺には恐ろしい幼馴染が…… (2)
「でしょう」
家のお袋さまも頷くぐらいの俺には、対ヤンキー用の切り札が高校にいってもいるのだ。
だから俺が高校生になっても、文部省推薦の基準服の詰襟学制服を着衣して学園内を歩いていようが虐められることがない。
そう、よくアニメや漫画であるだろう。こういった台詞がね?
『〇〇は、他校の奴も恐れるような不良だけれど。何故か真面目な俺と気が合う仲の良い友人なのだよ」の通りだ。
それも俺の場合は更に強化版でね。家の親父さまやお袋さまが、今名前をあげていた【大島健作】は俺の家の近所でね、幼馴染要素まで備わっている。俺にとっては対虐め用の無敵の盾さま! 防波堤さまなのだ!
だって大島の奴は俺の通っている【えのかわ高校】……。それも県内一のワースト高校でね。我が校は噂によれば。冬場になればね。教室のストーブ以外の場所から煙が立ち込めるらしい? それもタ〇コの煙ではなく、本当に焚火がおこなわれ煙が上がる学校らしいのだ。
その他にも我が校はね? 時間問わず家の生徒が暇になれば先生達にばれないように制服を脱いでは、自分達の愛車……。バイクや車でグランド内を爆音を立てながら暴走行為を繰り返すような、定時制高校よりも偏差値は低い学園でね。県内の何処の高校へも入学できないようなヤンキー達が集う学園なのだが。
俺の幼馴染の大島は一年生だけれど、二年や三年生の先輩達も畏怖して恐れ慄いているようなヤンキーだから。先輩達が大島仲良くしようぜ! と言い寄ることはあるけれど。
だってあいつ! 大島にマジで喧嘩売れば。アイツにワン・パン! 入れられ、殴られるだけでは済まない。
大島の奴は自分がマジで気に入らないと思えば、相手が死にそうなぐらいまで殴り回すか? 刺し切をマジでするような狂犬でもあり、蛇のようにう執念深いらしいから。
アイツと揉めると深夜であろうともお構い無しに他人の家へと『おじゃまします』と上がり、襲うらしいから、誰も大島には喧嘩を売ったりしないほどの、超がつくほどの有名人、ヤンキーが、俺とは幼馴染で、気の合う友達と言う奴だから。
俺が中途半端な奴だとしても中学校から虐められたことは一度もない。
だからどうだ! 俺って凄いだろう!?
そう、まさに俺は虎の威を借りる狐……。いや、お猿さんだからいいだろう? わっ、はははははは……。
まあ、そう言ったVIP待遇の俺だから、家の親父さまやお袋さまも息子のよきハイスクール生活を聞いて安堵はするのだけれど。
「う~ん、どうするかな?」と「どうしよう?」
家の親父さまから何故か考える人になる台詞が漏れるから。俺は二階の自分の部屋で首を傾げてしまう。
◇◇◇
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