第7話 俺の先生は? (4)
俺は心の中でギャギャと辞めてけれ! 辞めてけれ! 二階には思春期の息子がいるんだぁあああっ! いるのだよ~~~! だから頼むよ。親父……。親父さん……。お袋さまの御機嫌窺いをしたいからと言って~~~! 二階で勤勉している俺の妨げになるようなアドルトビデオ並みの激しい魅惑的な行為だけは辞めてけれ~~~! と。俺が脳内で不満絶叫をあげていると。
「あぁ、あ、ああ……。あなた……。いい……」
「はぁ、はぁ、お前……。俺もだ……」
家のお袋さまの嬌声と言う奴と親父さまの荒々しい息遣いと。何か変な音……。激しい音……。下の部屋からギシ、ギシと床なのか? ソファーなのか? きしむ音まで俺の耳へと聞こえてきたから。俺は慌てて自分の両耳を押さえつつ、ラジカセとヘッドホン……。確か久美ちゃん先生から借りた英会話のカセットテープとヘッドホンが差しっ放しになっていたはずだから。
自分の両目の瞳をキョロキョロと動かしつつ探した。
「ない? ない?」とこれは声を意図的にだしながら探した。
でも下の部屋から二人の声が小さくなるどころか、家のお袋のアダルトビデオ並みの嬌声が段々と大きく二階まで聞こえてくるから。俺は自分の顔を真っ青にしながら、勘弁してくれよ。二人共と……。自分の部屋にあるはずのラジカセを探索して、よく見ると俺の足元……。机の下にラジカセと差しっ放しになったヘッドホンがあるのを見つけたから。俺は慌てて自分の耳へとヘッドホンを装着──!
その後は慌ててラジカセの再生ボタンを押して──。俺は下の部屋に響くぐらい大きな声を出しつつ英会話の練習を始め、平常心を保とうとするのだ。
だってお袋と親父の嬌声を聞き、息子の俺が自分の身体を火照らせて、自慰行為をする訳にはいかないだろう?
◇◇◇
(お願い)
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