第2話 前置きは、良く物語である、普通の奴とヤンキーの友人関係は成り立たないと愚痴を漏らす(2)

「えぇとなぁ、大島?」


 俺が幼馴染のアイツに対して気軽に話しかけても嫌な顔すらしない。


「ああ、何だ。新作?」


 俺に対して怪訝な表情などしないで、穏やかに言葉を返してくれるほど仲がいい。


 だから俺は幼馴染の大島へと気軽にシネマやアニメ、マンガ、ライトノベルで書かれている台詞……。やはり俺もラブコメの|主人公《ヒーロー

 達》と同じ普通と言うか? 真面目な部類に入る高校生だけれど。


『俺の友人の大島は、見た目通りのヤンキーだけれど。俺とは幼馴染になるアイツだから、今でも気の合う友人を続けているよ』の台詞通りだとも思っていた。


 でも俺は大島にを、嘆願をした。


 だけど俺の奴への嘆願は儚い夢……。まあ、幻と言う奴で終わりを告げたから。俺はアニメやマンガの台詞は全部嘘だ! いい加減なこと! 夢物語を描いたな! 書いたな! 騙したな! と思った。


 だって俺はヤンキーと真面目な奴との友人関係はあり得ないことだとアイツ等に思い知らされることになる。


 だから俺は映画、アニメ、マンガ、小説等でよく言われ、描かれている内容は嘘偽りだと悟り。あの日以降は真に受けて信じないことにしたから。作者の先生達もできれば只の知り合いやクラスメイトと記載して欲しいなぁと、俺は悪態を尽きたくなるほど思うのだ。


 だって物語の主人公ヒーロー様が普通や真面目な生徒とだと言うだけで先ずヤンキー達と服装の趣味も合わないのと。ヤンキーと真面目な奴とでは基本的に遊ぶことが違うから……。



 そうヤンキー兄ちゃんやヤンキー姉ちゃん達は、自分達の溜まり場……。まあ、友人宅ですることは、普通や真面目の奴等のようにテレビゲームをプレイしたりマンガや小説を見て読むような、可愛いことをする訳ではない。


 特に昭和の終わり……。俺等の世代ではまだファミコンすら販売されていない時代で。何処を歩いていても立ち止まり、右や左を見れば必ずといってよいほどヤンキーの兄ちゃんや姉ちゃんが所狭し、と生息していた時代だったから。

 奴等は普通の人には言えられないような悪意のある遊びを多々していた……。


 そんな悪しき遊戯を普通の者や真面目な者達はできないだろう?


 だからヤンキーと普通、真面目な奴との友人関係は成立しない。またそれができるような、奴ならば普通や真面目な人間ではない。そいつも既にヤンキーだから、自分が普通や真面目な生徒だと嘘偽りを告げない方がいいと俺は心から切に願う。



 ◇◇◇




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