第7話狂気の欠片の余波が2人を襲う
「何だこりゃあ!? 俺は今何を見たんだぁ!?
こいつぁ、今まで遭遇した神性とは比べもんにならねぇレベルのヤベぇもん感じるぞ!?」
「おれ達は一体何の尾を掴もうとしてたのか…深淵、メッセージは深淵と書いてたな。
その表現に該当する人外と言えば……まさかな?」
メッセージにあった気になるワードから少しでも何か情報を掴めないか、推測を始める情報屋。
調査失敗の事もあり、情報屋のプライドに掛けて少しでも掴みたいようだ。
「おい、すんげー嫌な予感ビッシビシ来るんだけどよ。
推測やめね? マジで関わりたくねーぞ?」
「調査失敗の上にノーパソ1台お釈迦なったんだ、少しでも何か掴まないと情報屋として損過ぎる」
「マジでやめとけって。深淵って言葉聞いただけで今まで遭遇した神性が赤ん坊に見えるナニカを感じるんだぜ?
ろくなもんじゃねーだろ、絶対に」
「お得意様がそこまで嫌がるのは相当だな。
分かった、メッセージを送る為だけで物理的にノーパソ1台消滅されたんだ。
同じ目にあう前に推測からも手を引くよ」
情報屋が手を引く宣言をした途端に傭兵は安堵のため息をつき、止めようと立ち上がっていた姿勢をやめソファに再び腰を下ろす。
「ここで軽くメシ食って気分を変えてから店出よう。
さっきのでまだ膝笑ってるし、手も上手く力入らねーんだ。戦場を渡り歩き暗殺もこなす、この俺がだぜ?
たぶん人間が絶対目にしてはいけねー類いの奴だわ、コレ。祟り神の方がまだ可愛いまで感じるぜ……」
「裏稼業でメンタル鍛えられてるお得意様がそこまで反応するとはな。
分かった、おれも落ち着く時間が欲しいからここでメシにしよう。
幸いハッキングが手間取る事を想定して2時間は時間取っていたから、ゆっくりする時間はあるだろう」
「助かる。情けねぇ話じゃあるが、神性を狂わせるほどの狂気は流石の俺も無理だ」
お互いホットドリンクを飲んで店員にフードの注文をして、届いたフードをお互い無言で食べ、体が欲するままに短時間の仮眠をとった。
食事と仮眠を挟む事で何とかリセットした後は、装備が心許ない事が気になる傭兵の為に情報屋オススメのミリタリーショップを案内して貰う事に。
併設されてるガンコーナーも見るつもりである。
【残りSAN値】
情報屋ヒイロ 100→98
傭兵アクア 100→92
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