「積ん読」 改善点 ①記号の使い方 ②矛盾点1点
<<>><<改善点>><<>>
基本的には読みやすかったのですが、【辛口希望】でございますので、ちょい厳しめで行きます。
<<記号の使い方>>
本編の方を読み進ませていただきますと、
セリフ中で「…」という記号(3点リーダー、エリプシスと言います)を(頻度として)よく使っているなというのを感じました。
僕自身もよく使う記号ですし、他の作者の方々もよく使っているのではないかなと思うのですが、エリプシスを使用する際注意していただきたいことがあります。
それは、エリプシスを連続で使う個数です。
例えば、エリプシスを使っている文章で、
引用1)『「……全然嬉しくないんですけど……」』
というふうに、文章を同じ個数のエリプシスで囲んでしまっているのがいくつか見受けられました。
エリプシスや感嘆符(!)、疑問符(?)などの記号たちは、登場人物や語り手の感情の部分を表すのに便利でよく使うのではと思います。
ですが、そんな感情を表してくれる感情記号たちを使いすぎてしまうと(頼りすぎてしまうと)、その文章がいわゆる「クドイ文章」になってしまいます。
〈引用1〉の場合ですと、台詞の前と後に、2つずつエリプシスが使用されています。
これは、エリプシス民からしたら、よくやってしまうようなもので(とか言う僕もエリプシスみんなのですが……)、この文章におけるエリプシスの意味をぱっと確認しちゃいますと、
1,はじめの2つのエリプシスは、沈黙の時間を表していて、エリプシスが2つ使われることで、そこそこ長い時間がかかっていることがわかります。
2,終わりの2つのエリプシスは、普通に吐き捨てるように言ってるのではなく、ボソッと言っているという、言い方の様子を表していて、これもエリプシスが2つ使われることで、その表現がより強調されています。
という感じですかね。
これを修繕するのはそこそこにめんどくさいんですけど、どちらかを完全に取っ払ったり、どっちもを完全に取っ払う必要はありません。
単純に、沈黙の時間の要素を強くしたいならはじめの2つのエリプシスを、ボソッと言ってます要素を強くしたいなら、終わりの2つのエリプシスをそのままにして、もう片方を1つだけにすると少し見やすくなると思います。
それか、沈黙の時間の要素を強くしたい場合、2つのエリプシスにしていたところを3つの全角ダッシュに置き換えしてあげればいいと思います!(<例1>)
例1)「―――全然うれしくないんだけど……」
こうすると、左右のバランスを絶妙に良い感じにしながら、できると思います!
ってことで、<<記号の使い方>>おしまいっ!
<<矛盾点1点>>
一つ矛盾が生じてしまっている部分がありましたのでお伝えいたします。
「ノベルの塔」の本は巨大なはずなのに、頂上に到達した時、『手に取った』って書いてあって、矛盾してる感じがしました。
具体的な場所はここです!
引用2)なんという巨大な本であろう。
引用3)ページを捲ることすら叶わない大きさだ。
引用4)手にした俺は、すべてを思い出した。
<引用4>が<引用2>と<引用3>と矛盾しているように思えます。
本ではない他のなにか心情とかそういうものを取ったっていうことなら<引用4>を<例2>のように、物理的に本を取ったなら、その本だけ小さかったとか、自分自身が(物理的に)大きくなったとか、原因がわかるようにすると良いと思います!
例2)掴み取ったような気がした。
ってことで、<<矛盾点1点>>も終わりっ!
次回は、<<空白行の使い方>>について書かせていただきます!
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