転生したらパンツだったので女子高生に使われたい
山田空
第1話 転生したらパンツでした
俺の名前はブラード·メルト
王様に頼まれた俺は勇者として世界を支配しようと企む魔王軍と対決する。
やがて俺は魔王と戦いボロボロになりながらも最後の力をふりしぼり魔王の心臓をつらぬく。
俺もまた魔王が最後に放った魔法で焼かれた。
こうして俺は魔王と共に生きたえた……はずだった。
気がついたらパンツだらけの場所に1人ポツンといた。
(????パンツだよななんであれつうか動けないんだがどうするのこれえ。)
俺は叫ぶが誰にも聞こえるはずもなく
途方にくれていた俺の元には1人の女性が現れた。
(うん?なんで女性だここは男性の下着売場のはずでは)
周りを見渡すと女性しかおらずみんなパンツを見ていた。
(うんうんああなるほど俺って女性用のパンツに転生したのか……いやなんでやねん。
むかしの書物に別の世界に転生する技術があるときいたことがある。
だが、なぜ異世界に転生したんだ。
つうかなぜよりにもよってパンツなんだ。
100歩譲ってパンツに転生したとしてもせめて男性用であれよ。
なんでよりにもよって女性用なんだよ。
もしかして俺が転生したのはなにか理由があるのかも……なわけがあるかあ。
パンツに転生する理由がなにかあるなら聞きたいぐらいだわ。
絶対ないからな。
たぶんこれあれだ魔王が呪いによって異世界転生させたんだろう。
たぶん魔王が最後にこんなことばを言ってたからな。
「お主よ決着は来世でつけよう」
こんなことを最後に言ってたからたぶん本来なら同じ生物に転生して対決する手はずだったのだろう。
まあ俺がパンツに転生した時点で終わりだがな。
パンツに転生して勝負する相手なんていないからな。)
そうおもって俺は強く気持ちを込めて言葉にしてみる。
『なあ誰か聞こえるか』
目の前にいた女性がキョロキョロと周りを見渡す。
(あれこれもしかしてテレパシーが使えるのでは
うそだろじゃあこの力を使えば
……なんになるんだよこんな力あったところでなにも変わらねえわ。
逆に不気味におもわれて買われなくなるだけだ。
つうか少しおもったがこの世界のパンツは進んでいるんだな。
だって俺がいた世界はこんなに様々なパンツはなかったからな。
それにみんな幸せそうな顔をしている……ってなんで下着売場で勇者がこんな変態なことを考えているんだ。
はあどうすればいいんだ。)
そんなことを考えていると3人の女性が俺の近くにくる。
「1人で買いものなんて大丈夫?」
「ええべつに大丈夫です1人で買えますよ」
「記憶喪失なんでしょ?そういうときは友達を頼ってもいいんだからね」
「そうそういつも三崎(みさき)は1人で背負い込むんだから」
「そうですかありがとうございます」
「ありがとうございますじゃないよだってあたしたち友達じゃん敬語はなしで行こうよ」
「わかりました……いえわかった」
三崎といわれていた女性はきれいな金髪を風になびかせて俺の近くを歩いてくる。
三崎という女性はまるでどこかの国のお姫様みたいなそんな雰囲気を放っていたと同時に死者を誘う死神のようにも感じた。
俺のとなりにあったパンツを三崎さんは手に取る。
「あたしたちって花の高校生なわけだしさもっとおしゃれな下着にしようよ例えばこれとか」
そういって友人は俺を手に取る。
(おっラッキー美人だし最高じゃん)
「わかったそれでは買ってきます」
そういって三崎さんは俺を手に取りパンツをカゴに入れる。
やがて俺は買われて三崎さんのお家に招かれる。
俺を手に取り片付けようとしている三崎に向かってことばを発しようとする。
(よっしゃそうと決まればテレパシーで女子高生に伝えないとな)
「勇者が現れたときに備えて鍛えておかねばな」
(……勇者?この女子高生勇者って言ったよな)
買ってくれた女子高生は魔王でした。
(おわった俺のパンツ生おわった
まだ履く前なら怒られないとおもったが魔王だと話しは別だ
「ほほうお主勇者だったのかそうかそうかならばいらぬ」
そういって破かれる気しかしない)
俺は魔王に勇者であることがバレないことが出来るのか?
そして、一生パンツのまま生きていくのか?
⚠️なぜ女子高生といっていたのかと言うと三崎とともだちの会話から高校生ということばを知った。
女性よりも女子と言った方がしっくり来た。
そのことから勇者が二つのことばを合わせて作った。
転生したらパンツだったので女子高生に使われたい 山田空 @Yamada357
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