第3話 足枷

不登校でその後の人生、不利になることもある


私は分かっててもどうしようもなかった


実害としては大学に入るとき、出席日数について面接で何回もつっこまれた


複数の大学で「大学でやっていける?」という趣旨を何回も言われた


個人的にはこういうのより、本当の害はコミュニケーション機会を失ったこと

だと思う


話が逸れるけど

小中高の教室は金魚鉢みたいだと思う

水槽の外と中の環境は丸切り違うし、一つとして同じものはない

ずっと、少なくとも人間の場合だと一年は同じ水質で生きていかないと行けない

10分休みも教室かトイレに行くくらい

RPGの選択肢みたい

環境に縛られてとても苦しい


でもだからこそコミュニケーションは避けられなくて

こう言う事をしたらこうなる とAIのように

同年代とコミュニケーションを学べる機会であったと思う

私はイジメられていたわけではなく

家に籠って人を受け付けず一人悲しみに暮れるタイプだったから

その点貴重な言語形態学習のチャンスを逃した気がする


そんな後大学に入って同性のコミュニケーション術に圧倒されて

家に篭り続けて独自の思考回路が発達していたことを痛感した

あと外の世界は沢山の驚きに満ちていて面白いことも知った


不登校で後悔したことはない

でもコミュニケーションの時間を失ったことは少し惜しかったかも

とちょっと思うことはある





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