2話 まずは拠点の確認大事
「到着って事かな?」
光が収まった先は森の中、近辺からは少なくとも人の声は聞こえない。しかし、かなり遠くに生活の光が見える。うん、希望通りだ。
【半径50メートル範囲で生物の吐息・熱源反応もありません】
「よし、<セーフハウス>」
スキルを発動すると、何も無い空間に扉が現れる。家が出る訳じゃないのは助かる。女神様によると入ってる間は入り口は消えるらしい。ただし、移動は出来ないので注意。だったかな?入る時は、裏路地に繋がる道や外で入った方がよさそうだ。早速入ってみる。
「おぉ」
入るとまず玄関、ちゃんと靴が脱げる土間があるのは助かる助かる。雨が降った時とか濡れた物を置けるからね。
ちゃんと靴箱まである・・・・・・もしかして、神様達って日本のファン?
「こっちはトイレ、その横の扉が洗面所と風呂か」
ちゃんとトイレ風呂が別なのは助かった。トイレ風呂が一体化したビジホにあるような奴だったらどうしよう?と思ってたし。アレ、結構掃除大変だしな。女神様曰く、リンスインシャンプーとボディソープは無限に出るようにしてくれてるらしい。後、洗面所にはメンテフリーの洗濯機と無限洗剤も。いや、マジで神様達には感謝の意を何らかの形で伝えないと。
「で、寝室兼居間」
布団部屋とは分かっておるのうとなる。テレビは番組は付かないがゲーム機があるのでそっち方面で使おう。ファ〇コンは元より灰色のセ〇サターンがあるのは渋いですよ、女神様。ちゃんとキッチンもあるので、飯は自炊かね。お米と味噌と醤油だけは無限化をお願いした、日本人飯の3種の神器大事!台所にはオーブンレンジ、トースター、炊飯器、ガスコンロがある。レンジもトースターもそうだが、ガスコンロは完全メンテナンスフリーになっている。流石に素人修理のガス爆発事故は怖い。それなら、IHの方が良いかもだが、やはり、日本人としては火で炙る火力は欲しい、うん。
「電源タップは2つあるのが居間に1、トイレに1かな?あ、マルチタップもある、有難い」
スマホの充電器も確認したので居間の机の上に置く。ある意味生命線なので、勿論、スマホも充電器もメンテナンスフリーだ。と言うか、修理ショップ無いからそうしないとどうしようもない。
「ディー、畑についてはどう?」
【確か植えられてるのはジャガイモ、ニンジン、小麦でしたね。確か作付け、育成、収穫はドローンが行うと言われてましたね?】
「だね。と言うか、そっち方面の知識ある訳じゃないし。なら、機械でも分かるのがやった方が効率良いからね」
【では、小麦の製粉に関してをダウンロードしてあるデータを表示します】
あ、そう言えば、そういうのもあったな。見てみるが、う~ん?コレ、機械無いと無理なやつでは?
【製粉所に該当する場所がありませんので、こちらは収穫、保管しておき、伝手が出来たら売却し、生活費の当てを提案します】
「採用」
米あるし、味噌もある、野菜は今のとこはジャガイモとニンジンしかないけど、醤油があるならいくつかバリエーションも可能だ。素人製粉で失敗して無駄にしましたよりはマシだろう。表面上の生活費も稼げる、多方面にヨシッ!
「あれ?なんだ、コレ?」
その畑の一角で小さな社を見つけたのだ。賽銭箱もある。あ、もしかして、女神様に感謝伝えるならここにしろって事かな?神殿とかに行く事考えたけど、よく考えると、転移魔法とかそういう組織の独壇場じゃん。なるほど。ズボンから財布を取り出し、あるだけ小銭を入れて柏手ひとつ叩いて感謝する。
「さて、次はと」
再び居間に戻り、クローゼットを開ける。中にはこちらの世界の平民服が入っていた。後、スマホを入れれる、ポシェットも装着。姿見用の鏡で見ると、ちょっと変わった平民状態かな?クローゼットにあった小袋には多少のお金。こちらの貨幣持ってないしね。1000エリンある、価値は円と同じで小銭しかない。紙幣制度はやっぱ異世界では危険って事かな?魔法があるという事はコピー簡単だろうし。とりあえず200エリンを持ち、残りは保管。
「ディー、早速街、いや、村に向かおう」
【イエス、マイスター、情報収集開始します】
さて、異世界生活1日目。どうなる事やら。
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