受け月

一閃

第1話

空はまだ青いけど

落ちてゆく太陽に照らされ

雲は茜色に染まっている

その横に 白い受け月

青い空 茜色の雲 白い月

自然は自由に色を変える

青空に白い雲

月は黄色に輝くとは決まってない

白い雲 叢（むら）雲 茜雲 暗雲

黄色い月 白月 紅月

色だけでなく 形も変化する

不思議にも思える空を見上げ

少しホッとしてる


「そうだよね 自由って誰かの目を気にしなくていいんだよね」

「気にしてるうちは自由じゃないんだよね」


だけど…想い人は気になるから

受け月に 想い人の幸を願う

「気にしなくていいけど…気になるんだよ」と声にしても

風に流されていく


今が自由なのか不自由なのかもわからないけど

想い人を想う心は どんな時も自由で在りたい


月に「頼んだよ」と言い

月を背にして 独り 歩き始める

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

受け月 一閃 @tdngai1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ