「最強」の主人公が、その力の根源について自覚なく勘違いしている

本作は「最強」の主人公が、その力の根源について自覚なく勘違いしているという、斬新でユーモラスな設定を軸に展開する異世界ファンタジーです。

主人公の規格外の強さが爽快感を生み出す一方で、その強さが「特典」ではない、想定外の恐ろしい何かに由来しているかもしれない、という不穏なサスペンス要素が、物語に深い奥行きを与えています。「最強なのにコメディ」と「最強なのにホラー(?)」の要素が絶妙にブレンドされており、ありきたりなチート転生モノに飽きた読者に強くおすすめできる一冊です。

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