第6話 なんかめんどいことになったと思う

「はぁ、だるいなぁ」

え?何がだるいって?俺が作った服を着てきて、その後俺に挨拶したことだよ。服はともかくだ。俺に挨拶してくるって気があるって他の人が勘違いしてしまうじゃねぇかよ。


「はぁ、俺の平穏ライフが、、、」


「ははっ、どんまい」

何がどんまいだよ。だるすぎるわ。


「いいよな、お前は。こういうだるいことにならないから」


「まぁね。それにしても驚いたよ。あの氷の女王と呼ばれている佐藤さんが、神谷の手作り服を着てくるとは、、、」

確かにそうなんだよなぁ。


「そう、そこなんだよ。まだ他の人に俺が作ったことについてバレてないからいいけど、バレたらマジで終わりなんだよ」


「とりあえず口止めしたら?」

正攻法すべきか、、、


「あぁ、そうするわ」


<放課後>


とりあえず佐藤に口止めしようと思ったけど、どこから会話を始めればいいかわからないし、人がいない時を狙わないと俺と佐藤に何かがあると勘違いする奴がいるから、なんとかしなければ、、、。


うーん、あいつ図書館で放課後自習しているっていう噂を聞いたな、、、とりあえず行くか


図書館に着いた。そして佐藤を探さねば、、、


佐藤を探せミッション開始!


お、いたいた。あ、でも人が少しいるな、、、うーん、いなくなった時を見計らって行くか。


やっと、一人になったなぁ、、、さてどこから会話を始めるべきかな、、、


「こんにちは神谷さん、私に何か用ですか?」

おっと、なんかここにいるのに気づいていたようだ。


「用がある。そして俺がいることによく気づいたな」


「えぇ、柱に隠れていたつもりだと思いますけど、顔が出ていましたよ」

おっと、頭隠して尻隠さずになっていたか、、、


「ちゃんと隠れていなかっただけか」


「えぇ、それよりも要件はなんですか?」


「あぁ、今日きてきた服なんだが、今後できる限りきてこないで欲しいんだよね」


「それはまたなぜ?」

いやぁ、マジであなたがきていた服を俺作なのバレたらね?だるいんだよ。


「えーと、佐藤さんってある意味注目する人間じゃん?」


「そうなんですか?」

おい、自覚しろよ


「そうなんだよ、で俺が作った服を着ているのがバレると少々厄介なことになるんだよね?」


「えぇ、気に入っていた服なんですよ、、、ダメですか?」

いやいや、そんな可愛いふりをされてもなぁ。困るんだよ


「うーん、じゃぁ学校に着てくるのはなしでいい?その代わり私服としては着ていいから」


「学校に来てきてはダメなんですか、、、?」

気に入っているのは嬉しいのだがこっちの気持ちも考えてくれ、、、

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女の子を拾って、着せ替え人形にする めだかざめ @tuna2134

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