第2話 次にゆっくりとみる
「着替え終わったよ」
「了解、入るね」
Wow... そこには美人がいるぞ、、、
「ね、ねぇどう?」
Oh... 可愛すぎて声が出ない。
「うん、いいと思うぞ。ちなみにどうだ?感想とか着心地とか」
「うーん、可愛いと思うよ。あと着心地は普通かな」
まぁそりゃあそうだろうなぁ。だっていい布使っているわけではないもん。
「ちょっと妹呼んで感想聞いてみるわ」
結衣がいない時は大体妹を着せ替えていたりしている。
「おーい、千歳。ちょっと来てくれ」
「はーい」
「で?なにお兄ちゃん?」
うわぁ、冷たい妹。昔「お兄ちゃんだっこ」って言ってくれていたのに今じゃあ生意気な妹に育っちゃったぜ。
「ちょっとさ?これどう思う?」
「はぁ、またお兄ちゃんそれやっているの?」
おい、はぁってなんだよはぁって
「それ?とはなんでしょうか?」
「だって毎回自分がデザインした服を私に着せてどう?って聞いてくるんだよ?」
「いつもリビングでゴロゴロしているやつに仕事を与えてやっているんだから感謝しろよ」
「なにぃ?お兄ちゃんのくせに生意気」
「ふふっ、仲良しなんですね」
これのどこを見て仲良しだと思ったんだ?
「で、妹よ、感想は?」
「いいんじゃないのかな?」
抽象的だなぁ、もうちっとアドバイスくれよ、、、?
「そういえば、今更なんだけどなんでお兄ちゃんの部屋に女子がいるの?」
今更だよ、今更!
「なんか雨の中公園で一人虚しく突っ立っていたから拾っただけ」
「ふーん、なんだ。てっきり彼女できたのかと思った」
彼女?そうだといいんだがねぇ
「んなわけあるか。こんな人間に彼女できるわけないだろ」
「佐藤さん、私神谷 千歳って言います。よろしくお願いします。こんなダメなお兄ちゃんをいつも面倒を見てくださりありがとうございます。今後も末長くよろしくお願いします」
おい、結婚するわけでもないのに末長くとはなんだ?
「いえいえ、むしろこっちがお世話になっていますよ」
「ふーん、てっきりお兄ちゃんのことだから迷惑をかけているんかと思っていた。」
おい。実の兄をなんだと思っているんだ?こいつは
「ところで佐藤さん、なんで公園で一人でいたの?」
そう、それ俺が一番聞きたかった質問。よくぞ妹よ質問してくれた。
「あ、あの聞いてくれますか?」
あ、なんか嫌な予感がするぞ、、、
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