7人目 両親
あなたの母親は高校の時、不慮の事故で亡くしていました。
自宅が火事になり、あなただけが玄関で佇んでいた所を消防隊に救助され、親戚も居ない為にそれからは孤児となり、国からの支援を受け取りながら早めの一人暮らしを開始しています。
父親はあなたの物心が付く前に亡くなったと母からは聞かされていましたが、そのお墓参りや父方の親戚の誰一人も会いに行ったこともなく、亡くなったことがウソだったとしても、現状でも行方や連絡先も全く分からない状態です。
そうして一人暮らしが長いあなたですが、寂しいという気持ちは今も感じています。同窓会へ行ったのも、今では疎遠になってしまった昔の友人だった人たちとの交流が欲しくて行ったのが本心です。ミカとの出会いと会話は有意義なものでした。少しでもこの寂しさを紛らわせるのならと、勇気を出して良かったと今では思っています。
♫♬♪♩♫♬♪♩♫♬♪♩♫・・・・・・
「・・・はい」
≪・・・クッキー・・・食べる?≫
「・・・お母さん・・・・・・」
プツッ・・・・・・
あなたは涙を抑えきれませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます