6人目 記憶
あなたの記憶では、実家のあなたの部屋で人生ゲームやカードゲームをやった記憶が鮮明にありました。
女子が一名、男子が二名、そして女子の弟だった小学校低学年の子。しかし、名前と顔が思い出せない・・・・・・
小学生時代、そこにはミカと一緒にその子たちと遊んだ記憶もあります。川沿いの高架下にその辺で拾った木材やプレハブ版の廃材で作った秘密基地。そこでお菓子をみんなで持ちより、そして子猫を親には黙って内緒で飼っていた。
子猫の名前は「ルナ」
当時、流行ったアニメに出てくる猫と同じ白猫だったのもあっての名づけであり、ミカとあなたの二人がその名前を付けた。
猫の名前は憶えているのに、なぜか他の友達たちの名前が思い出せない。そして、ミカも知らないってどういうことなのか・・・・・・
そう言えばその後、子猫のルナもどうなったのだろう・・・?
♫♬♪♩♫♬♪♩♫♬♪♩♫・・・・・・
「・・・はい」
「ミャー・・・ニャー、ミャー・・・・・・」
プツッ・・・・・・
電話口の子猫の泣き声が、なんだか遠い記憶のルナの泣き声に似ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます