ダイスローーール!!

「こんにちは、皆さん」


「な!?き、貴様は悪魔族最強のベリアル!!」


「あら?わたくしのことを知ってる人がいるとは珍しい。ならば改めて自己紹介を…わたくし魔界最強の悪魔ベリアルというものです。今回はこの街を滅ぼしに来ました。短い間ですが以後お見知りおきを」


「な…この街を滅ぼすだって!?そんななんの権利があって!!」


「権利…?はて?この世界は弱いものが食われ強いもののみが生き残る弱肉強食の世界。しいて言うなら強いもののが与えたことが権利なのですよ。なので、あなた方には権利はありません。」


「な、なんて暴論だ!まるで二丁目の田中さんなみだ!!」


「…誰ですか?二丁目の田中さんって?」


「…そこまでだ!!」


「おや?」


「覚悟しろ悪魔!俺の故郷を滅ぼそうとするなら俺が相手になってやる。」


「ほほう、そういうあなたは今話題の勇者様ではありませんか」


「そうだ、俺は勇者タカヒロ!孤児院で育ち、二丁目の田中さんに剣を習ったものだ!」


「ほほ…だからだれですか?二丁目の田中さんって」


「そんなのどうでもいい!覚悟しろ悪魔」


「ほう、口だけは達者なようですね。さて、ならそういうあなたのレベルを見てあげようじゃありませんか。」


『鑑定』


勇者 タカヒロ


LV1

HP10

MP5


能力:「ダイスロール」


「…なんですか?このふざけた能力は?レベル1?あなた勇者ですよね。それも結構こっちの陣営とも戦ってる。」


「おう、そうだぜ。最近だと魔獣「ドラゴン」倒したばっかりだ」


「あの魔獣「ドラゴン」を!?我々ですらですら扱いに困ってたあいつを!?レベル1で!?」


「ああ、ほんとに三丁目の山田さんのアドバイスのおかげだぜ」


「また…って今度は知らない人出てきた…。ああもういい!!貴様なんぞ一瞬で葬ってやるわ!!…『暗黒斬』!!」


「こい!!『ダイスロール』!!」


(回避)99→50 成功


「当たらないぜ!!…こっちのターンだ!くらえ!」


(こぶし)99→5 クリティカル


2D3+1D4→8


「おらああ!!」


「いった!?待てなんだその攻撃!?なんで急にTRPGみたいなのが出てくるんだよ!!しかも成功値99でクリまで出してるし!!」


「どうだこれが俺のダイスロールだ!!二丁目の田中さんの仇取らせてもらうぜ!!」


「わたくしそれ関係ない!!…あーくそが!!しねえ!!『黒切り六連』!!」


「ダイスロール!!」


(回避)99→99 99→99 99→1 99→99 99→98.9999 99→0


「当たらないねー!!」


「おかしいだろ!!なんで99、3回出しといて一回も超えねえんだよ!!あと小数点と0はなんだ!?どうやってダイスでそれ出すんだよ!!」


「俺の友達の親の友達の隣の家の人、とは関係ない二丁目の田中さんの力だ!!」


「途中からたに…ってまたそいつかよ!!誰なんだよだから二丁目の田中さんって!!」


「くらえ!!とどめの思いっきりぱーんち」


(超こぶし)1→1


(ダメージ)1D3+∞→∞


「おらーー!!」


「初期値なうえに∞たすならその1D3いらねえだろがーーー!!うわーーー」


「ふう、討伐完了」


「ありがとう!勇者さま」


「おうまた何かあったら二丁目の田中さんによろしくな」


「ええ、またお願いします!!」


 そうして街の崩壊の危機は勇者と二丁目の田中さんに守られたのであった。

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脳死で書くギャグ小説 kこう @kwkou

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