脳死で書くギャグ小説

kこう

魔王と勇者とぎゃんぶらー

「ははは、よく来たな勇者よ」


「はあ、はあ、間に合ったぞ。さあ覚悟しろ魔王。」


「ふ、貴様もわかっていると思うが今私はこの世界を滅ぼす魔法を発動させた。あと30分もすればこの世界は破壊され私の領地になるだろう。」


「ああ、わかってるよ。だからここでお前を倒してその未来を止めるんだよ。」


「ふ、ならばやってみるがいい」


「行くぞ魔王!!うおー」


「ふ、…」


「は?おせえよ。なんだその攻撃やる気あんのか!?」


「…え?誰?なんで俺は急に別の角度から罵倒されたの?」


「…チッ。俺のことなんて気にする前に魔王倒せよ。俺はお前に全額かけてるんだぞ?」


「え?もしかして俺と魔王の戦いで賭け事してるの?」


「そうだけど、なんか悪いか?」


「いや悪いにきまっとるわ!!なんで全人類の命運がかかった戦いでギャンブルしてんだよ。しかも現地で!死ぬぞ」


「大丈夫だって俺んことなんて気にしないで戦えって。」


「気にするわ!!ほら見ろ、あまりに変な事態に魔王が固まってるんだよ。」


「…おい、チャンスじゃねえか。何やってんだよ!!」


「…はッ!わ、我は今何をしていた?」


「ほーら起きちゃったじゃねえか。くそが。」


「…もういいや無視しよ。」


「そうしろそうしろ」


「じゃあ、魔王。仕切り直していくぞ!!」


「…ああそうだな、ごっほん。ふ、さあ来い勇者よ」


「くらえ、必殺『光の剣』!!」


「え、名前ださ」


「甘いわ、」


「ち、交わされたか。」


「そりゃ縦に振ったら交わされるだろ、頭悪いんか?」


「さあ、こちらからも行かせてもらうぞ。『ダークフレイム』」


「…ッ!!なんて威力だ!受け止めきれねぇ。」


「いやかわせよ、そんくらい。こっちは全財産賭けてんだ。マジでふざけんなよ?」


「…。反撃だ!くらえ、魔王!」


「ぐわ~。っくなかなかやるな。」


「お。いいぞ刺せ、刺せ」


「ふふふ、ならばここからは第二形態で相手してやる。」


「なんだと!?」


「あーでたでた。なんで最初から第二形態にならないんだ?はよ決着つけろよ」


「…。………」


「あ?どうしたこっち来て。まだ終わって…」


「さっきからうっせーんだよ!!グダグダ文句ばっかつけやがって、集中できんわ。」


「おい、いてえよ。殴るの…いた!」


「おい勇者よ。さすがに殴るのはやりすぎな気がするぞ」


「なんでお前はあっちの味方なんだよ。あとさっきから待ってくれてありがとうな」


「ふ、魔王として正々堂々戦うのは当然だ。」


「…お前実はいいやつなんか?」


「…!?何を言う!我は正真正銘の魔王だぞ?今だって滅亡へのカウントダウンは進んでいるんだ。」


「タイマー止まってますけど…」


「それは私か貴様との戦いを楽しみたいからだ。」


「武士か貴様。ならもうそんなの取っ払って普通に模擬戦でいいやん。俺別に付き合うからさ。」


「む、そうか。魔王じゃないと戦えないと思っていたが別に戦ってくれるのか」


「おう、俺でいいならいつでも相手になるぜ」


「そうか…ならこの時計いらんな。」


ーバリーンー


「あ。そんな簡単に壊れるんだそれ」


「精密機械だからな」


「砂時計なのに!?」


「当たり前だ。…で模擬戦やってくれるのか?」


「んー、じゃあもう人間と争わないって約束してくれるなら」


「…別にいいぞ?」


「あ、いいんだ。ならそれで」


「…ごにょごにょ。…よし、これでもう大丈夫だ。」


「ふー、じゃあこれで世界の危機は去ったわけだ。なんか最後はとんとん拍子だったけど無事終わってよかったぜ。じゃあ、模擬戦するか」


「そうだな」


「…おい!待て貴様ら。なんでそんな急に戦闘を終えるんだよ!こちとら金かけてるんだぞ?ちゃんとやりやえよ」


「…(#^ω^)。」


「あ?なんだ?こっち来て?また殴ろうってか?ふ、そうはいかんぞ、これでも昔は柔道経験者で…」


「キーク!!」


「うわーーーーー」


「はぁ、初めからこうすりゃよかった。」


「お、おわったか?ではやろうではないか。」


「おっけー。よっし、かかってこい」


 そうして世界に平和が訪れ、勇者と魔王は戦いを楽しんだとさ。

でめたしでめたし。


ちなみにギャンブラーは無事に破産しました。





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