第2話 スマイリングシステムの破壊
翌朝、街は異様な状態になっていた。人々の顔がスマイルマークに変わり始めたのだ。しかし、誰もそれを不思議だとは思っていない。むしろ、住民たちは「これが本当の幸せだ」と言い始める。
アオイは違和感を覚えつつも、唯一スマイルマーク化していない友人タクヤと連絡を取る。
「これ、システムエラーじゃない?ただのプログラムじゃなくて、生きてるみたいだ。」
「生きてるってどういうこと?」
「スマイルマーク自体が自己増殖を始めて、感情そのものを乗っ取ってるように見える。」
「なわけないだろ」
もちろん、そもそも概念であるスマイルマークが増殖するなんて、あり得ないに決まっていた。そう考えると誰かがやっているようにしか見えなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます