触29・触手さんお散歩する

食事を終えて自室に戻り寛ぎタイム、あ~飯は出てくるし仕事も無いしいいね~、これでゲームやアニメあれば最高なんだけどな~


窓から外を見ると、中庭でピヨ彦と子供スケルトン達が遊んでいる、ピヨ彦にとっても子供同士で遊ぶのは良いことだろう。

さて暇だなぁ...本でも読みたいとこなんだが...全部虫に食われたのかボロッボロでなぁ...

辛うじてタイトルくらいは読めるんだが。


【熟れご シスターの性 生活】

【ママ おぎゃり いパパは 学生】

【女教師 縛ハ ター】

その他多数


...何じゃこのラインナップ、誰の趣味だよ!!


読む気になれんのでパス、どうせ虫食い状態で読めたもんじゃないし。


気分転換に散歩でもしに行くか、ゆっくり部屋を出てエントランスに向かう。

休憩が終わったのかスケルトン達が神殿の補修作業を再開している、彼等に触手振りつつ進み神殿の外に出た。


若干日が傾いてるようだがまだまだ明るい、門柵を出て神殿の裏手に回る、ぐるっと一周するつもりだ。

反時計回りに進んでいると、緑色の小さな人影が見えた。

あんれ?ゴブリン?何でこんなとこに...あの溶岩地帯を抜けて来たのか...?


向こうに走って行ったゴブリンを追いかける形で進むと、地面に何か書かれているのを見つけた。

これは...魔方陣か。つかこれ、前に見たのとそっくりだな...


書かれている文字までは流石に覚えていないが見覚えがある。

何かぼんやりと光っている、起動してんのか?


...ちょっと試してみるか。

いそいそと魔方陣の上に乗る、すると視界がぐにゃぁと歪み暗転する。

そして一瞬の間を置いて再び視界が歪むと、暗い洞窟の中に出る。


周囲を見渡すと横には木の小屋、まだ覚えている、それは溶岩地帯へ向かう途中にあったものだ。

成程、小屋の横にはあった魔方陣はこれの為か。


いつの間に作動するようになったのやら、前はうんともすんとも言わんかったんだが。

さっきのゴブリンはこれ使って溶岩地帯スキップしてたんだな、まあその手前はあの縦穴だし往き来不便よね。


もう一回乗って神殿に戻る、しっかし瞬間移動出来るとかすげーな、これあったら満員電車乗らなくて済むぞ。


ぐるっと回って庭に来るとメアリーが枝切りハサミで剪定をしていた。

軽く挨拶をするとメアリーはホワイトボードにこう記した。


【外の事、今後の事で少々お話が御座います、宜しいでしょうか】

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