触21・触手さん良尻を拝む
「は~...クソ暑っつ~...」
溶岩まみれの灼熱地帯を突き進む私とピヨ彦、あ~こんだけ暑いと果物痛んじゃうなぁ、さっさと抜けたい暑くてかなわんし。
行けども行けども真っ赤な世界、バーチャル○ーイかっつーの。
あ~エアコン効いた涼しい部屋でアイス食いながらアニメでも見たいわ、つか放送してたアニメどうなったかな~、お尻爆発ブブブんババンバーンとかレベル999おっさんやスッポンポンの道。最終回手前だったのに。
あ~思い出したら続き見たくなってきたぞチキショーメ。
ど~してこんな事になったのやら、善良な1OLでしかない私が、起きたら触手の魔物となって、しかもこんな場所に訳も分からず居るとは。
普通こういうのってさ、冒頭女神とかが出てきて「貴方は選ばれた勇者です、さあその力を使って世界を救って下さい」とか「ユニークスキルを獲得しました」とか謎の声聞こえてきてチートヒャッフーするもんじゃないの?若しくは凄腕美女に囲まれるハーレム物とかさ~
あ~でも貧弱じゃないだけまだマシか?コカトリス倒せたくらいだし、力は有るよね、後乙女汁が優秀。
でもな~触手だしな~、好きなジャンルだけど自分がなるのはな~、人間と交流も出来ないよな~攻撃された挙げ句逃げてったし。
外出られても村とか街には行けないよなこれ、魔物が襲撃して来たとしか思われないだろうし。
もしこのままで元の世界にも戻れなかったらどっかでひっそり暮らすしかないかな~やだな~せめてあのゲームみたいにショタ美少年嫁が欲しい、いちゃこら生活したい。
その辺どう思うよピヨ彦?と言っても言葉で意思疏通出来ないから聞いても意味ないんだけど、背中の上でピヨピヨ鳴いてるだけだし。
は~しっかし何も無いな~ここ、蜥蜴以降何も出てこないし...ん~?
右前方、溶岩に浮いた小島に何か見えた。
道を進んで行くと...尻だ、尻がある。
その小島の上でこちらに尻を向けて横に寝てる人が居た。
只、サイズが明らかデカく身長が5Mくらいはありそうだし髪やら全身が暗褐色、冷えた溶岩みたいな色をしている。
まあどう見ても人間では無かろう、寝てるようだしここはさっさと通りすぎるべきだろう。
しかし...
こいつやたらエッロイけつしてんな~、むっちむちで柔らかそうだがハリもあり、実にけしからん尻だ。
体つきから見て多分女かね、思わず揉みしだきたい衝動に駈られる。
薄い本なら真っ先に絡みつかれてただろうて。
まあ手を出して襲ってこられても仕方がないのでスルーするとしよう。
さようならスケベな尻、忘れないよ尻。
尻に別れを告げて道を進みだす。
暫し進むと僅かながら道が上へ傾斜している、上層に続いてんのかな?
進む度、徐々に暑さが和らいでいく気がした。
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