新チーム結成!

「では、これより緊急会合を始めます、よろしくお願いします。」

ジェームズが挨拶した。

「よろしくお願いします。」

他の閣僚達とジョンも、挨拶した。

「まず、起きた出来事を話しますね。深夜0時頃、シリコンバレーにあります、ハード・クリエイト社の倉庫にて、スマートマン1、10体が脱走しました。その後、タクシーにのり、エドワーズ空軍基地まで移動。基地内にある武器工場に侵入し、大量殺人ロボットを製造しました。それらが寄宿舎や、町を破壊したということになります。」

大統領主席補佐官の女性、メアリー・アンダーソンが真面目そうに言った。

「それは全て私と、私の会社の責任にあります。申し訳ございません。」

ジョンはとても責任深く、謝罪した。

「ハード氏、なぜこのような出来事が起きたか説明してくれ。」

ジェームズは頼んだ。

「以前、我が社は記者会見で、原因はインターネットの誤情報にあると言いましたが、再調査をしたところ、それは誤っていたことが判明しました。本当は、スマートマン1には、人間の命令に反して行動する特徴があり、さらに今までのデータをうまく組み合わたものに基づいて、複雑な課題に臨機応変に対応できるので、とても賢いのです。しかし発表プレゼンを行う一週間前に、私の側近のリー博士が私にこのことを忠告してくれてたのに、私はその忠告を聞かないが為にこのようなことに…。」

ジョンはとても後悔しながら、謝罪した。

「しかしもう起きたことは仕方ない。今後、殺人ロボットを倒すための対策を考えよう。」

ジェームズはそれ以上咎めずに言った。

「しかしー、FBIや、軍が制圧しようとしても、失敗するんですよ、そんな化け物を倒すことができるわけ…。」

「それならば、新しいチームを作ればいいじゃないか。」

ジェームズは、国防長官のセオドア・ロドリゲスの話を遮って、余りにもとんちんかんなことを言ったので、みんながジェームズの方を向いた。

「新しいチームを作るのですか、それではFBIや、軍は、見放すということですね?」

セオドアはイライラしながら聞いた。

「いや、完全に見放すという訳ではない。代表5人を私が指名して、残りはFBIと、軍の中の希望者から選べばいいと思う。」

ジェームズは、冷静に言った。

「でも、軍事費はどうしますか?もっと予算をかけなければいけなくなりますが…。」

財務長官のハリー・コリンズが心配そうに言った。

「そこは責任をとって、私のハード財団の資金を全部寄付しましょう。」

ジョンは、責任深く言った。

「じゃあこれで条件は揃ったな。後は評決だけだ。」

ジェームズは言った。

しかし、閣僚達はまだ戸惑っているし、セオドアは、苛ついたような顔をしていた。

「それでは、賛成の方は挙手をお願いします。」

ジョン、ジェームズの二人だけだった。

「では反対の方。」

閣僚の全員が手を挙げた。

「賛成2、反対12。よって可決。」

ジェームズは、リンカーンの名言を引用して言った。

そう、アメリカの内閣の会合では、最終的な判断は、大統領にあるのだ。

すると、閣僚達は大声で騒ぎ始めた。

「まあまあ落ち着け。」

ジェームズが冷静に言い、静まった。

「たまには自分の正義を貫く必要もあるさ。だって

そのおかげで奴隷解放宣言が行われたじゃないか。歴史を学べ、歴史を。」

ジェームズは笑いながら言った。

しかし、閣僚達は未だに不満そうにしていた。

「では、新しいチームの名前は、ロボット・ファイターズでいいな?」

ジェームズは言った。

そして、閣僚達は渋々頷いた。

「じゃあ、ロボット・ファイターズ結成!!」






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