第4話


 将棋ゲームのソフトというのも、そんなに詳しいという自信はないが、いろいろと暇に飽かせてプレーしてきた愛好者です。


 ずっと若いころ、大学生くらいに「飛車」というパソコンソフトを買ってしたのが最初です。これはおっそろしく原始的というか、覚えたての小学生とかより弱くて?で、長考だけは”ひふみん”なみにする。w

 ホンマ、けったいなシロモノやったわな?


 それは論外の、人外?の話ですが、まもなく、「初段一直線」というのが出て、これはPCエンジン版でした。これは強くて、勝ったら初段の免状がもらえるというのがウリやったけど、勝つには勝ったけど、カネを惜しんでもらわんかったです。

 痛恨の極み。


 コンピューター関係の技術の進歩は、その後に、もちろんどんどん刷新されて、ハイレベルになってきて、PS2にはたくさん強いソフトあったけど、ボクは、「激指」と「永世名人」を、よくしました。


 こういう強いソフトを、ひきこもっていて、無聊を託っていたので、四六時中やっていて、で、随分強くなった。簡単には勝てないので、詰将棋でウォーミングアップしたりして、それでもそのころは、ソフトに竜王を作られると、それで敗色濃厚という、自分の棋力もそういうレベルでした。


 で、毎日毎晩、四六時中そういうソフトと将棋を指していて、メディアはだんだんに変遷して、一番ハマって、いまもしているのはPSPの「東大将棋」ですが、まあいろいろなソフトと手合わせしてきたですが、世の中にもこういうAI将棋の強さは話題になりつつあって、で、「ボナンザ(スペイン語で「発見」の意味)」というソフトがプロの高段者に勝利したというのが、大々的に報道されて、かなりに印象的なエポックのトピックだと思う。


 で、ボクは報道を追っていただけですが、その後に、AIを強くする熾烈な競争、みたいのがブームになって加熱する感じになったんだと思う。

 AI同士で、最強のソフトの座をかけて争う、というのも、毎年やっていた。


 で、そういうのが今はどうなっているか知らんが、兎に角、もう完全にソフトの実力は人間を凌駕しているらしい。


 最近のスマホでも、普通に無料の将棋ゲームはあって、強いし面白い。強い人と実際にネットワーク対戦もできる。ずっとA級八段で、名人にもなったバリバリのプロだった、故・米長邦夫八段が、「ネットの対戦を酔っぱらって楽しみますが」と、生前話していた。だから、トッププロと互角の強者が界隈に普通にたくさんいるのですね?


 これは、ボクとかの実力なら、ソフトよりも強いし練習になるのでしょうが、ちょっと自信がなく、ほとんどやらない。


 むかし、北海道に、メール友達ができて、橋本環奈ちゃん?、という感じの美少女で、で、将棋にハマっているという。「ISDN将棋」というのを教えてもらって、対戦してみると、かなり強いけど、ちょっとだけボクのほうが上手な感じでした。


 もう古い記憶で、うろ覚えですが、その子は、かわいいうえに、個性的で、やり取りも面白く、その上、すごいお金持ちの令嬢らしかったw 

 で、朝からずっと指しているが、負け続けで、ちっとも勝てないとか言っていた。

 このアプリは、指しながら、相手とチャットもできるようになってました。

 一戦交えたときに、彼女がなんだかクソ手をさして、負けた後に「ちくしょー!まだ修行が足りない…」とかチャットに書いてきて、すげー悔しがっているのが伝わってきて?なんか面白かったのを覚えています…


 今はだから腕を磨こうと思えば、道場とかに通うよりもよほど少ない労力で、効率的に研鑽というか、練習を積めて、将棋とかは特にそういうパーソナルなトレーニングに向いた競技で、で、どんどん強いソフト、強いアマチュアが現れて、で、底辺がそういう風に広く豊饒になってきたので? 頂点に藤井さんのような不世出の?超天才が現れたのかも?と、そういう気もします。


 

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