第2話
将棋には、様々な戦法があります。
将棋の本とかを読むと、入門編では、「金銀三枚で王様を囲い、残りの駒で協力して攻める」とあって、大別して「居飛車」と「振り飛車」になる。
で、まあなんというか正攻法が居飛車の金矢倉とかで、多少トリッキーな傍流?が振り飛車系、になる。たくさんの伝説的な将棋指しがいて、たいてい、”居飛車派”か”振り派”かになる。まあ、最近はAIの発達で、昔なら思いもよらない色んな戦法、指し手とかも局面に現れるらしい…が、こういうのは全然勉強不足で、知らない。
”空中戦法”といって、飛車角とかの飛び道具を序盤からなんだか変幻自在に操るような指し方を好きな棋士もいて、内藤國雄さんとかですが、”自在流”と言われた。
勝負が生活に関わるプロがそういうまあ”危ない”指し方を(ヘボ将棋でも怖くてやりにくい)、得意戦法として採用する、というのは、よほどに棋力に自信があり、かつまた発想が尖鋭的というのか、斬新なことを好む”粋人”、”通人”、なのかという気がする…実際に内藤さんは「おゆき」という演歌を唄って、大ヒットしたりした、かなりの変わり種だった。
いろんな面白い棋士はいて、この逆で、いつも決まり切って「矢倉棒銀」というもっともオーソドックスな指し方を、頑なに採用して、その絶対の信仰というか教義というか?単一方針を墨守する…ヘンな書き方になったが、例の加藤一二三さんがそうでした。相手の指し方に頓着せず、いつも「矢倉棒銀」なので、序盤を研究する必要は全くないので?研究勉強時間の節約にはなったかもしれない。「ひふみん、振り飛車」と、スポーツ新聞にも載ったりしたことがある。(これはフェイクですw)
将棋界の”最強”は、江戸時代には大橋宗桂という名人がいて、この人が作ったという長い詰将棋とかも残っているらしい。明治~昭和以降だと、木村義男名人と、升田幸三というライバルが有名だったらしい。この二人に、例の阪田三吉さんとかも絡んでいたような漠然とした構図。
その後に、大山康晴という大名人の天下が続いて、岡山出身のこの人を記念した棋戦が女流の倉敷藤花である。
この名人は(超人?)は、割と最近まで現役で、ライバルだったのが、前述の升田のほかに中原誠という名人がいた。で、そのあとはかなり現代に近くなって、”光速流”の谷川浩司、羽生善治の時代になる…が、もうそれも過ぎ去りつつあり、藤井聡太さんという新星が出現したのが、ほぼ”令和”の訪れと軌を一にしていた?感じでしょうか。まさに「易姓革命」である。
将棋好きの文化人とかは多くて、いろんな交友があったりして、そういう「文芸チックな将棋本」?も、よく読んだです。山口瞳さんは将棋が強くて、文壇名人という格で、エッセイも有名で、棋士の友人が多かったみたいです。
山口さんの「血涙十番勝負」という、人気プロに駒落ちで挑むシリーズは、単行本にもなっていて、非常に面白かった。で、棋譜ならべをすると、やはり強くもなりました。
団鬼六さんも将棋好きで有名やったが、この方は有名な”斯道の大家”?で、ボクは小説のほうも愛読しました。で、将棋と、”その道”の愛好癖についても?たまに思いを巡らせたりしましたw
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