1-2

1問目は……?

さっそく問題に目を移し、マスを見る。

うん、これで多分正解。


2問目、余裕だ。これは一般常識問題。これが解けなきゃ学生でもヤバいだろう。

そして3問目。


「なんか聞いたことがあったってか、どこかで知ったんだよな、これ」


こんな知識があったところで、俺の生活に何か変化があるってわけじゃないけど……。

4問目の問題を見た俺は、違和感を覚えた。


「これって……答え英単語じゃないか? アルファベットを入れるのか?」


その次の問題は化学式が答え。そのあとは数学……数字を記入するようになっている。

俺はそのあと数十問ほど問題を解いた。

序盤で解いていた問題は、正直初心者レベル。

クロスワードはだんだん難易度を増していき、英作文やなぜか数3の問題までも混ざっていた。


「マジかよ……」


だだっぴろくマスが広がっているが、真っ黒に埋めたら、きれいにすべてが当てはまった。

本音を言うと、ここまで答えられた自分にもびっくりしている。


この問題、イカレてやがる。


懸賞マニアが解くレベルの問題じゃねぇだろ、これ。

暇つぶしには持って来い? いやいや、そんな簡単なものじゃない。

ともかく、クロスワードから必要な文字を抜き出して組み合わせると……。


「【EPIC】? これが答えか」


『金で買えない素晴らしいもの』……か。どんなものなんだろう?

この難易度のクロスワードだったら、きっと正解者も応募者も少ないだろう。

となると、懸賞に当たりやすくなる。


「金で買えないものとはいえ、いいものが当たるといいな」


俺はハガキに答えを書くと、さっそくポストに投函した。

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